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再生可能エネルギーよりも高価である | 寿命の長い放射性廃棄物の問題が未解決、持続不可能 | 事故による本質的な危険性に加え災害に対する脆弱性があるなど | グレゴリー・ヤツコ氏始め4人の声明(2022.1.6)紹介 | 「原子力は気候変動に対する戦略にはなり得ない」 └──── (たんぽぽ舎共同代表)
グレゴリー・ヤツコ 元米国原子力規制委員長 ヴォルフガング・レンネベルク 元ドイツ連邦環境省 原子炉安全放射線防護放射性廃棄物局長 ベルナール・ラポンシュ 元仏エネルギー管理庁長官 ポール・ドーフマン 元英国内部放射線被曝リスク調査委員会委員長
米、独、仏、英各国で原子力規制・放射線管理の責任者だった人々が 連名で発表した声明を訳しましたので、引き続き紹介します。 最初のグレゴリー・ヤツコ氏はオバマ政権下の2009年5月13日から 2012年5月21日に米原子力規制委員会委員長でしたから、日本でもよく 知られた人物です。 福島第一原発事故の際に様々な協力を申し出て、その後米国内でも 原子力規制を厳しくし、米国の原発推進に対し大きなブレーキ役と なりました。
声明文の主張そのものに、さして目新しいことはないかも知れません。 しかし、これがどのような人物から発せられたかが重要です。 彼らはいずれも原子力産業や原子力推進体制の中枢を知っている 人々であり、実態を見てきたはずです。
私たちが知らない原子力を強力に推し進めるような技術や資源が しまってある「秘密の小部屋」は、結局原子力産業界には存在せず、 いわば「既知の情報を分析すれば到達する必然的結論」が、全てで あることを証明してくれています。 それが、声明文後半にある「1から10の要点」です。 なお、原文には番号はありませんが、読みやすくするために私が 1から10まで付番しましたので、ご了承願います。
声明「原子力は気候変動に対する戦略にはなり得ない」 2022年1月6日 米国、ドイツ、フランスの原子力規制の責任者、英国の放射線防護 委員会の事務局長を務めた人々が訴える。 「原子力は、気候変動に対処するための実行可能な 戦略の一部ではない。」
−−−声明文−−−
.. 2022年01月28日 04:59 No.2389001
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