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コロナワクチン3回目が取りざたされる背景には、2回目までの接種の進みぐあいとその評価があります。2021年8月中旬現在、日本では3千600万人以上いる65歳以上の高齢者のうち、約8割が2回目までのワクチン接種を終えていると言われています。
そして、この接種を終えた方々と話をしていると、大変気になることが1つあります。それは、もうワクチン接種をしたのだからコロナ感染の心配はなくなったと思っているようだということです。
「これで友だちとの飲食もできるし、旅行にも行ける」と信じ込んでいる人が多くなっているような気がしてならないのです。事実、首都圏の繁華街では、高齢者が誘いあって、ぞろぞろと歩く姿が目立つようになってきたとも言われています。
デパ地下やスーパーでも、今までよりはるかに高齢者の姿が目立つようです。しかし、ワクチン接種をしたからといって、感染が完全に抑え込まれたわけではありません。2回接種した後に感染する場合もあり、海外などでは2回の予防接種後に14人の現役医師が感染して死亡したという報告もあります。
したがって、予防に関しては今まで通りの厳しい自粛と消毒、さらにマスクの着用などを怠らず、感染に気をつけなければならないのです。ひと昔前、「赤信号、みんなで渡れば恐くない」という言葉が大流行したことがありますが、ワクチン接種後に限ってはこんなことは許されません。
その上、新型コロナウイルスは次々と異変をくり返し、その感染力を強めています。そうなると、今接種したワクチンがいつまで有効なのか、また変異種に対しても効き目があるのかどうかなどの心配が起こってきます。
いずれにしても、新型コロナウイルスが、今世紀に入ってパンデミックを起こしているどのウイルスよりも勢力が強く、危険性をはらみ続けていることを忘れないでください。コロナワクチン3回目打ちますか。医者の私が接種しない理由。医学博士・志賀貢/幻冬舎参考。
.. 2021年12月08日 05:31 No.2358001
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