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このことを総括し、何が失敗だったのかを明確化しなければ ならない。最初にすべきは何が失敗だったかの検証である。 2025年段階については、日量100トンではなく日量ゼロトンを 目指すべきである。
2.タンク貯蔵は限界と言うが敷地はある
2P「はじめに」 『2021年6月時点でALPS処理水等とストロンチウム処理水を貯蔵 するタンクは1,047基あり、設置済みの容量約137万立方mに対し、 保管量は約126.5万立方mとなっている。汚染水発生抑制対策の効果や 今後の汚染水発生量の予測について慎重に見極めていく必要はあるもの の、これまでの汚染水発生量の実績を踏まえれば、2023年春頃には 計画した容量に達する見込みである。』
◎ なぜ、137万トンまでしか貯蔵しない計画を押しつけられなければ ならないのか。この数値が元になって「2023年」までに海洋放出を開始 しなければならないことにされている。 しかしそんなことを押しつけられるいわれはない。 また、東電の計画であっても増設を余儀なくされるケースはいくら でもあり得る。 例えば2019年10月のハギビス台風では多くの汚染水が発生している。 このような災害に見舞われただけでも大量の雨水が流れ込んでしまう。 2023年に拘らず、137万トンを超える量を貯蔵する仕組みは 必要である。
3.福島第一原発事故の放射能の影響を総合的に検証すべき
2P「はじめに」 『国が2019年12月の廃炉・汚染水対策関係閣僚等会議で改訂した「 東京電力ホールディングス(株)福島第一原子力発電所の廃止措置等に 向けた中長期ロードマップ」に示したとおり、福島第一原子力発電所に おける廃炉作業は、すでに顕在化した放射性物質によるリスクから、 人と環境を守るための継続的なリスク低減活動である。今後、数十年に 及ぶ福島第一原子力発電所の廃炉に向けた長期の工程の中には、燃料 デブリの取り出しや、使用済燃料の一時保管場所の確保といった、より 大きな放射線リスクを抱える諸課題への対応が必要であり、これらの 諸課題に的確に対応していくため、中長期的観点から総合的なリスクを 着実に低減させることが不可欠である。』
.. 2021年12月25日 09:05 No.2357010
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