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■--東電福島第一原発汚染水問題のパンフ紹介
++ たんぽぽ舎 (社長)…838回          


  『放射能で汚染された水で海を汚染するな!』
  −国と東電の責任は重い−
  遠藤順子(健生病院非常勤医師)氏と
  山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)の共著
 

◎「トリチウム問題の核心」〜その人体への影響
           遠藤順子 (健生病院非常勤医師)

◎「福島第一原発 汚染水を海洋投棄しないで!」
  −核の汚染を拡大してはいけない
           山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

 渡辺悦司(市民と科学者の内部被曝問題研究会)氏の紹介文を
転載致します。

… すでにご存じかもしれませんが、遠藤順子さんのトリチウムの
危険性に関するパンフレットがたんぽぽ舎から刊行されました。

 広く知られているように、現在、政府・東電は、福島の事故原発から
の大量のトリチウムを含む放射能汚染水の海洋投棄しようとし、原発
再稼働によって大量のトリチウムが気体としても液体としても放出し
続け、さらに青森県六ヶ所再処理工場の来年に予定されている本格稼働
によって桁違いに大量のトリチウムを排出しようとしています。

 これらは、すべてトリチウムは放射性物質ではあるが危険性は
「ない」という一方的な断定に基づいて強行されようとしています。

 遠藤さんのパンフレットは、この主張を科学的に検討し、それが
全くの虚偽、ウソであることを明らかにしています。
 現情勢に鑑みると、極めて時宜にかなった小冊子といえます。
 ぜひお求めいただき、トリチウムの人体影響に関する広い議論や
検討や宣伝にご活用くだされば、きっと役立つと確信します。

 さらに詳しく検討されたい方は、遠藤さんの共著『放射線被曝の
争点』緑風出版刊もぜひご参照ください。
こちら
遠藤さんのトリチウム関係資料は以下のサイトにもあります。
こちら

転載終わり

『放射能で汚染された水で海を汚染するな!』
−国と東電の責任は重い−

目次の紹介
.. 2021年12月02日 05:14   No.2353001

++ たんぽぽ舎 (社長)…839回       
「トリチウム問題の核心」〜その人体への影響  遠藤順子

はじめに
1.再処理工場から放出されたトリチウムと青森県のがん死亡率
2.福島原発からはどのくらいのトリチウムが放出されたか
3.全国の原発から放出されているトリチウム
4.玄海原発周辺での白血病死亡率増加の報告
5.海外の再処理施設や原発周辺で報告されている健康被害
6.トリチウムの危険性
おわりに

「福島第一原発 汚染水を海洋投棄しないで!」
  −核の汚染を拡大してはいけない  山崎久隆

1.汚染水海洋放出の危機高まる
2.トリチウム汚染水対策と廃炉
3.原子力学会の「ロードマップ」
4.建屋への浸水防止は進んでいない
5.「汚染水は海に捨てるしかない」のか
6.タンク貯蔵を実行すべき
7.その他の対策はどうなっているのか
8.汚染水の性質
9.ロンドン条約と汚染水海洋投棄との関係

たんぽぽ舎パンフNo103 B5判 カラー32頁 頒価400円(税込み)

 お問い合わせ・ご注文は、たんぽぽ舎あて、電話かメールで、
発送先住所、ご氏名、電話番号、冊数をお知らせ下さい。
1冊から6冊まで送料100円、7冊以上はご相談下さい。
パンフ代金と送料を記載した郵便振込用紙を同封して発送致します。

.. 2021年12月02日 05:20   No.2353002
++ 週刊新社会 (小学校低学年)…9回       
課題はエネルギー浪費社会の解消
  小出裕章(元京大原子炉実験所助教)さん「地球温暖化」を語る
  原発こそ大量のCO2のもと
 

 小出裕章さんに最近の原子力事情を伺うために長野県松本市で取材
しました。
 「私は澤地久枝さんが呼びかけた『アベ政治を許さない』のスタン
ディングに参加してきた。岸田さん(首相)も、『モリ・カケ問題は
終わった。原発推進、辺野古も強行』の発言をした。それならスタン
ディングは止められない。いつも松本駅前に行くと、40人の市民の
皆さんがボードを持ち、立ち続ける。こんな力強いことはないと
思った」と、お元気でした。

◎「地球温暖化防止」口実に原子力依存の政府

 国は原発を再稼働してこれからも原発に依存しようとしています。
 その口実に地球温暖化と温室効果ガス規制が使われていますが、
これはまったくおかしなことです。
 実はこういう考えは、2010年3月に閣議決定した「地球温暖化対策
基本法案」にすでに含まれていました。
 法案には「温室効果ガスの排出の抑制に資するため、…特に原子力に
係る施策については、安全の確保を旨として、国民の理解と信頼を
得て、推進するものとする」とあります。

 ところがその後に福島第一原発事故がおき、原発依存は言えなく
なりました。
 ところが近年また、「温暖化防止」のためにはCO2排出を
抑えなければならず、そのためには「クリーン」エネルギーである
原発もなくすわけにいかないという宣伝が広がっています。

◎立ち止まって考えてほしい

 そもそも地球温暖化とCO2増加の関係については、まだわからない
ことも多いのです。地球は温暖化していること、大気中の二酸化炭素が
増えていること。
 これは事実です。その結果、地球の生命環境が重大な危機に
あります。だが、温暖化とCO2の間の因果関係はまだ証明しなければ
ならないことがたくさんあります。

.. 2021年12月03日 07:17   No.2353003
++ 週刊新社会 (小学校中学年)…10回       
 温暖化の原因の一つにCO2があるとしても、CO2だけに目を
奪われて、放射能の危険性を忘れるようなことがあってはいけません。
求められているのは、CO2を大量に発生させるエネルギー浪費社会
を変えることです。
 これをすればエネルギー浪費は減るとは思いませんし、皆さんに
押し付ける気はありませんが、私はエレベーターでなく階段を使う
ようにしています。浪費はしないという気持ちの表れです。

◎原発こそ大量のCO2のもと

原発でウランを燃料にしてもCO2は発生しません。しかしウランを
採掘するときにも、それを濃縮・加工する時にもCO2を排出します。
原発を建設する時にも、運転の際にも膨大なCO2を排出します。
何十年かかるかわからない福島第一原発事故の始末でどれだけの
CO2を排出するでしょうか。10万年、100万年かかる核のゴミの管理
作業などでも同じです。CO2が温暖化の原因というのであれば、
原発だけはやってはいけません。

 CO2と原発が発生させる核分裂生成物・「死の灰」をくらべて
みましょう。
 CO2がなければ植物は生存できません。
 植物が無ければ動物は生きられません。
 CO2自体は地球の生命にとって必須の物質です。
  しかし放射線は人間に死をもたらします。

 今問題となっている福島第一原発の汚染水には、除去できない
トリチウムが含まれています。それを毎年22兆ベクレルずつ、50年ほど
かけて海に流そうとしています。
 強行しようとするのは理由があります。
 六ケ所の再処理工場は、使用済み燃料からプルトニウムを分離する
過程で水に移るトリチウムを大量に海に放出することを前提に
しています。

 福島第一の汚染水を流せないとなると、再処理工場は運転できず
日本の原子力開発は根底から崩壊するのです。
 地球は水の惑星です。水を汚すことは究極の汚染です。

    (2021年12月1日「週刊新社会」3面より)


※≪事故情報編集部≫よりご案内

 2022.1/27(木)広瀬隆講演会
 「二酸化炭素による地球温暖化説の非科学」

 お 話:広瀬 隆さん(作家)
 日 時:1月27日(木)16:30より21:00
 会 場:「東京学院」(貸し会議室「内海」)3F
     千代田区神田三崎町3-6-15 JR水道橋

.. 2021年12月03日 07:32   No.2353004
++ 上岡直見 (部長)…210回       
「新規制基準への適合は安全を意味しない」、
 | 「どれだけ対策を尽くしたとしても事故は起きるものとして
 | 考えるというのが、防災に対する備えとしての基本」など
 | 最近の更田規制委員長の発言から
 └──── 〔環境経済研究所(技術士事務所)代表〕

◎ 現時点では全国で8基の原発が稼働している。
 脱原発の立場からみると規制委員会は何だかんだと審査したあげく
結局は「合格」を出してしまうので「規制委員会は再稼働推進
委員会だ」という批判もある。
 しかし福島第一原発事故のその年の夏には「ストレステスト」だけで
再稼働していたことと比べれば、規制委員会が一定の歯止めになって
いることは確かだろう。
 むしろ推進側から「規制委員会が審査を引き伸ばして再稼働の妨げに
なっている」という批判が出ているほどだ。(※1)

◎ 最近、規制委員会の更田委員長がいくつか注目すべき発言を
している。
 一つは新規制基準への適合は安全を意味しないという見解である。
 国会の原子炉安全専門審査会・核燃料安全専門審査会で民主党の
逢坂議員の質問に対して「たとえ新規制基準に適合している炉であっ
ても、百テラベクレルを上回るような放射性物質の放出を起こす事故の
可能性というのを否定すべきではありません」と答えている。(※2)

◎ また原子炉規制と避難計画の関連については、同じく逢坂議員の
質問に対して、「しかしながら、どれだけ対策を尽くしたとしても事故
は起きるものとして考えるというのが、防災に対する備えとしての基本
であります。[中略]
 これが一緒くたになってしまうと、プラントに安全対策を十分に
尽くしたので、防災計画はこのぐらいでいいだろうという考えに陥って
しまう危険もあります」として、原子炉規制と原子力防災は分離すべき
であるという、東海第二原発差止めの水戸判決を支持するような見解を
示している。(同じく※2)

.. 2021年12月07日 05:06   No.2353005
++ 上岡直見 (部長)…211回       
◎ さらに緊急事態に際して、現在は原子力災害対策指針で「30kmは
原則として屋内退避」が推奨されているものの、更田委員長は「私自身
もJCOのときに、家に居てくださいというのを経験しましたので、
そのときの経験に照らしても、まあ数日、3〜4日とかがなかなか
一般には限界ではなかろうか。[中略]
 それでも1週間屋内退避というのは現実に難しいだろうと思います
し」として、いわば指針の屋内退避方針に疑問を呈するような発言も
みられる。(※3)

◎ そもそも規制委員会の設置は民主党政権でなければ実現しなかった
だろうし、少なくとも規制と推進が一体という福島第一原発事故以前
よりはあるていど改善した。
 これも大惨事の中での一つの幸運といえる。
 また更田委員長の発言は、それ自体で再稼働を止める効力にはなら
ないものの各地の原発差止め裁判では役に立つ情報となっている。

(※1)石川和男「世界水準から大幅乖離、過酷さ増す日本の
    原子力規制」JBpress,2019年8月2日
(※2)第204回国会原子力問題調査特別委員会第3号
    (2021年4月8日)
(※3)原子力規制委員会記者会見録(2021年10月6日)

.. 2021年12月07日 05:13   No.2353006


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