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軍事的意味よりも政治的意味が強い (上)(3回の連載) 「38ノース」が北朝鮮の情報に基づいて分析 (たんぽぽ舎共同代表)
◎ 選挙(政治の季節)となるとミサイルを発射する国がある。 常に国際緊張を保つことで、国内の不満をそらすことを目的として軍事 行動を起こすのは、ある国にとって習い性にもなっている。 平和に対して、この上なく危険な行為だが、それを煽る勢力もこの国に はいる。 冷静に事態を把握し、起きていることを分析し、相手の狙いを見定めて 行動を起こすことが求められる。 特に選挙期間中は、その結果に重大な影響を与える軍事的脅威について は普段以上に冷静で抑制的な分析と報道が求められる。 しかし実際にはどうだろうか。 報道機関は政府発表を流すだけ、日本で分析をおこなう専門家もどちら かと言えば軍事偏重。敵基地攻撃能力議論や憲法改定議論に誤ったメッ セージを送ることになっていないだろうか。
◎ 今回の日本の総選挙は、同時に韓国の大統領選挙の時期にも近いため、 北東アジアの緊張を敢えて「高めたい」勢力のプロパガンダ合戦が起こっ ていると思われる。 特に最近、10月19日に起きたミサイル発射事件について、より正確な分 析を行っている「38ノース」のサイトの記事を紹介する。
◇ 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は10月19日、潜航中のゴレ・新浦 級実験弾道ミサイル潜水艦(※)からKN−23短距離弾道ミサイル (SRBM)を発射した。 今回の発射とそれに伴う発表は、軍事的な意味よりも政治的な意味が 大きい。
.. 2021年10月31日 07:58 No.2326001
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