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総選挙突入 三木義一(青学大名誉教授)
「ご隠居、いよいよ選挙ですぜ」 「そうじゃの〜。各政党の選挙用スローガンを見てると面白いぞ」 「へえ〜、じゃあ、政権党の自民党は?」 「新しい時代を皆さんとともに」 「ええ? なにそれ。全く無内容で、無表情」 「わしはこれを見て、大学の学長選などで、全く研究していない 候補者が言うセリフと同じだと思ったぞ。中身がない」 「公明は?」 「『曰本再生へ新たな挑戦』だそうだ。再生しなければならないほど ひどかったことの自白だ。維新は『身を切る改革、実行中』だそうだ。 病院を削って、多くの患者に身を切らしたことをあまり反省していない ようだ」 「国民民主は?」 「『対決より解決』だそうだ。与党も妥協できる解決策を見いだす のが大人だということか。 しかし、政権交代で与党の不正政治を一掃した方がはるかによい 解決になることに気づかんのかのー」 「共闘した野党は?」 「変えよう、支え合う日本へ(立民)、なによりいのち。ぶれずに、 つらぬく(共産)、生存のための政権交代(社民)、何があっても 心配するな そんな国をあなたと作りたい(れいわ)と大きい社会へ の転換をうたっておる。 しかし、そういう国にするには庶民の怒りと声で積乱雲と 雷をよばねば」 「??」 「その時、雹(ひょう)が降る!」 (10月21日朝刊21面「本音のコラム」より)
.. 2021年10月27日 05:52 No.2322003
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