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トリチウムは半減期が12.32年と比較的短いので、長期保管すれば減少 する。 変更は、日本原燃の「事業指定申請書」で「基準燃料」の設定を変更し たことによる。 つまり「平均燃焼度45,000MWd/tU」の使用済燃料を4年間冷却後 再処理という想定から、同じ燃焼度の燃料を15年間冷却後再処理としたの だ。 再処理工場の完成が大幅に遅れ、貯蔵している燃料体の保管期間が長く なったことで、トリチウムの量が減ったというわけだ。
再処理が自民党総裁選挙の争点になった?
◎ 核燃料サイクル事業について、自民党総裁選挙で「争点」になっている。 具体的には河野太郎規制改革担当大臣が、他の三候補とは異なり、核燃 料サイクル政策を見直すべきと発言している。 そのおかげで、いままでほとんど報道されてこなかった再処理工場と核 燃料サイクル政策が話題になったことは大きい。
例えば『核燃料サイクル、河野氏「なるべく早く手じまいすべきだ」 岸田氏、高市氏は維持を主張』(東京新聞9月22日) 河野大臣は、経済性を問題にして再処理を含む核燃料サイクル政策を止 めるべきとしているようだが、放射性物質の拡散の観点からも、運転せず に廃止することが必要だ。 このような視点からの再処理中止、核燃料サイクル政策の終了を与野党 も共同で(元々立憲民主党や社民党、共産党は核燃料サイクル政策に反対 だ)進めるべき時だ。
.. 2021年09月26日 08:16 No.2297002
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