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「政権投げ出し」 | 記者団から逃走を幇助した小野広報官も辞任を | 民衆の力で「総裁選」メディアジャック阻止を | 総選挙で安倍・菅「自・公・維」政治に代わる政権を | 「メディア改革」連載 第74回 └──── (アカデミックジャーナリスト)
◎ 菅義偉首相が3日、自民党役員会で総裁選不出馬を表明した。昨年 8月28日の安倍晋三前首相の辞意表明の翌日、菅氏の衆院議員宿舎で、 二階俊博幹事長、林幹雄幹事長代理、森山裕選対委員長との四者による 密室談合で後継者に決まってから1年5日後の自爆辞任表明だった。 昨年8月30日の共同通信世論調査で、次期首相に「誰がふさわしいか」 という設問に、「石破茂34%でトップ、菅14.3%」だったのに、5大 派閥が菅氏を支持し、首相になった。キシャクラブメディアの菅氏 礼賛報道で、昨年9月16日の政権発足後の内閣支持率は70%前後を 記録した。メディアは自民党の共犯者だ。
しかし、「Go To」「五輪強行開催」で新型コロナ対策に失敗、 支持率は8月下旬には20%台に落ち込んだ。岸田文雄元政調会長が 2日、総裁選に出馬を表明し、形勢不利と見るや、二階氏切り、「総裁 選前の解散」などの奇策を打とうとして孤立。「裸の王様」となっての 退陣だ。
◎ 岸田氏は2日のテレビで、菅首相の記者会見、ぶら下がりなどで、 記者に威圧的な態度を示し、質問に答えない問題で、「会見では、 記者の皆さん、カメラの後ろに国民がいることを忘れてはならない」と 強調した。菅氏の会見批判だと思う。 菅氏は総裁選不出馬を表明した後の3日午後1時から官邸で内閣 記者会番記者のぶら下がり取材に応じたが、最後に「来週、記者会見を する」と述べて2分足らずで終了した。菅氏のメディア対応は次第に ひどくなってきたが、3日は最悪だった。
.. 2021年09月07日 08:08 No.2279001
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