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■--北方領土問題
++ 伝 (大学院生)…118回          

北方領土問題は、英米ソの約束としては、ヤルタ秘密協定に端を発する。ドイツ日本を無条件降伏に導くことに決した英米は、日本の頑強な抵抗にあって、ソ連に参戦をすすめた。ソ連は参戦する条件として、樺太、千島列島が自分の領土になるという条件で、ドイツ降伏から三ヶ月で参戦すると約束した。ポツダム宣言では、カイロ宣言の条件は実行され、日本の主権は本州、北海道、四国、九州、それから我々が決定するマイナーな島々に局限せられる。とあった。さて、英米の理解合意?によれば、無条件降伏した場合は、領土について大西洋憲章は適用されないとしていた。(チャーチルの談話による)したがって、何等条件を示さずに降伏させるのが本来の無条件降伏である。ポツダム会談の前に、日本はソ連に和平の仲介を依頼した。そこでスターリンはポツダムでチャーチルに、日本の天皇からメッセージがとどいた、それによると、日本は無条件降伏に応ずることはできないが、その他の条件は妥協するとあったと伝えた。そういう経緯があってのポツダム宣言の受諾である。そこで日本国軍隊の無条件降伏はうたったが、降伏の条件は一応示したのである。条件を示した以上守るというのが人間世界の論理である。同時に守られないことがしばしばであるのも人間世界の現実であるが、信義を重んずるならば、そういう現実はあらためねばならぬものである。現実はどうなったかを少しみてみよう。
.. 2010年11月01日 20:25   No.227001

++ 六 (大学院生)…115回       
日本のポツダム宣言の受諾がきまると、スターリンは北海道まで占領すると言い出した。これにはさすがにトルーマンもことわった。ソ連の行動の一例をあげる。8月20日真岡に上陸したソ連軍は停戦交渉のための白旗をかかげる日本軍使十三名に対し、自動小銃で射撃して、十名を射殺した。そういうことがあって局地戦があった。何故こういう事件があたかというと、参戦の条件として、樺太、千島をいただくことがあったから、ほとんど戦闘なしにいただくことがあるとかっこうがつかない。日本軍が抵抗するからやむなく戦闘したということにしたかったからという理由が考えられる。8月15日以後にソ連が戦闘を行わねばならぬ軍事的理由はまったくない。血をながして日本領土を占領したという実績?をつくりたいために侵攻したのである。8月15日以後は停戦の約束が成立したところで戦闘をやめて、その後、英米ソの約束で占領すれば、悲惨な目にあう人はでなかったのだ。強欲が生んだ悲劇である。北千島では停戦命令をうけて戦いをやめようとしているところを攻撃してきたから、やむなく戦闘した。それでも最終的には停戦命令にしたがって停戦した。まったく罪つくりなヤルタ協定である。
.. 2010年11月01日 20:52   No.227002
++ 伝 (大学院生)…119回       
9月2日に、降伏文書が調印された。この降伏文書はアメリカがつくった。たしか日本側が一字一句変更することを許さなかった。しかし、日本側の申し出をアライドパワーズ(米、英、シナ(重慶政権)ソ連)、が受諾するという形をとっている変ちきりんなものである。その文書には日本側がポツダム宣言の条項を誠実に実行することを誓っているが、アライドパワーズがポツダム宣言の条項を誠実に実行することに関しては一言も書かれていない。9月6日にマッカーサーに与えた司令では、無条件降伏を基礎としているから、ポツダム宣言の条項は完全に実施されるが、それはアメリカ合衆国の政策として実施される(日本との約束ではない?)という趣旨のことを言っている。ということはソ連の政策がかかわってくることでは、責任をもたないよ、あるいは露骨にいえば、どうなってもかまわんよということであろう。そこで領土もそうだが、降伏した軍人等60
万人以上をシベリアにつれていって、強制労働させたのにも文句をつけない。これはあきらかに人道に対する罪である。人道に対する罪の名目で戦犯裁判をやったのだが、ソ連の人道に対する罪はなんらとがめなくて平気という神経である。これは(極東)国際軍事裁判の管轄外である。被害をうけた人が強く怒らないから、何ら謝罪もなしに、国際常識の範囲内だということで、ロシアはすましているが、非常識もみんなが認めれば常識だということになるであろうか。

.. 2010年11月03日 19:56   No.227003
++ 伝六 (大学院生)…109回       
ポツダム宣言の発出された時は、ソ連は参戦していなかったから、ヤルタ協定は問題にならない。樺太千島をソ連領とするのは参戦の条件であった。ポツダム宣言の出された時点で受諾していれば、千島列島は日本のものであることは、いかなる屁理屈もつけようがない。8月9日ソ連が参戦した段階でヤルタ協定が米露間で問題となってくる。近代の国際法には、他の国の領土を、その国の意見を完全無視してきめるということはない。そこに住んでいる人間がいるのだから、それは無法というものだ。そういう行為にたいして国際法的な理屈らしきものをつくろうとしたのが、英米の無条件降伏政策だ。それに悪乗り?したのがソ連というあんばいであろう。ヤルタ協定によって英米ソが日本の領土をきめることを、国際法といえるだろうか。当時世界を壟断する勢力である英米ソがそういうことを決めたというだけで、これを国際法ということはできない。しいていうなら国際暴悪法だ。盗賊の集団にも掟はあるのだ。無条件降伏ということが、領土についても、戦勝国の言うがままで交渉の権利なしということを意味し、それが国際法として成立するかということが、世界がそれを国際法と認めるかどうかということが一つの問題である。次にポツダム宣言の受諾が、戦勝国の言うがままで交渉の権利なしという意味での無条件降伏であるという論理はなりたつかということである。ソ連と平和条約の交渉のテーブルにつくときがきたら、このことははっきりさせておかねばならない。
.. 2010年11月08日 12:28   No.227004
++ タク (社長)…323回       
日本とロシアの間には、北方領土問題がある。
第三者によってケンカさせられている。
それが北方領土問題。
この認識無しに、北方領土返還と叫んでも、埒があきません。

意地悪なAさんは、体の大きいSさんとお金持ちJさんが仲良くなるのが気に食わない。
気弱なJさんの宝物を体の大きいS君にあげました。
Jさん・・・ボクの宝物
Aさん・・・悔しかったら、Sさんから取り返せばいい。
Sさん・・・Aさんから貰ったのだ、返す必要が無い。

Aさんに助けを求めること自体が、無理な話です。
問題は、一体誰のせいでケンカさせられているのか?
正しい認識を双方が理解する事です。
Sさん、宝物で得したと思っているけど、本当は僕がSさんにお菓子をあげるのが気に食わなくて、Aさんが僕らをケンカさせられているのだよという認識を広めなくては宝物は返してもらえない。

北方領土問題解決と引き換えに、日露平和条約締結。
仮に返還したら世論や議会から弱みとして突き上げられる。
返還したときのメリットが見えないので、まず経緯の認識、それを広めることが必要です。
単に平和条約ではなく、貿易のメリットなど、双方の得になる具体的な形が必要です。

更に、他国が日本に言うように、日ソ不可侵条約破棄について、シベリア抑留などの一応解決済みでも、しつこくやるのが外交です。
中国、韓国、北朝鮮だって、少しでも引き出したいからこそ、戦後半世紀以上経った今でも、色々持ち出して来る。
世論の矛先を外に向けたいからこそ、細かいことを取り上げるのです。

.. 2010年11月12日 13:03   No.227005
++ タク (社長)…324回       
スターリンは日本が屈伏する前に、日本に侵攻しなければならないと急いだ。ドイツ戦争の疲れから癒えない将兵を激励して、シベリア鉄道を、開設以来かつてないスピードで運転して、兵力を極東に集中しました。8月8日、日ソ不可侵条約を一方的に破棄して、ソビエト軍はソ満国境を越えました。ソビエト側の将兵は総数160万、戦車5千台余、航空機4千機以上という圧倒的な兵力で、西、北、東の三方から満州になだれ込んだのです。

兵力、装備の差、奇襲されたことなどから、勝機は絶無ですが、それでも関東軍のいくつかの部隊は執拗な抵抗を試み、相当の損害を与えました。また一方で、慰留民の安全確保を放棄して、後退する部隊もあったのも事実です。ソビエト軍は、南へと逃れる開拓団の老若男女を殺到し、ハルビンで、新京で、奉天で、破壊と略奪の限りをつくしました。満州国の充実した重工業の設備を始め、主要な機会や財貨などすべてがソビエトに持ち去られました。そのなかには、何ら国際法上正当性のない仕方で連れ去られ、抑留された60万人の将兵らもいたのです。

.. 2010年11月12日 13:31   No.227006
++ タク (社長)…325回       
辻田新太郎氏の談話

大分、年数も経ちましたし、私も年をとりましたので、予め記憶をよび戻し、整理をしておきました。駐蒙軍司令官・根元博中将。何と言ってもこの人の偉大さが、張家口に集っていた同胞四万人の生命を救ったと断言できます。将官級の中には、ソ連軍を普通のヨーロッパの軍隊のように甘く見ていた人もいたようですが、軍司令官の情況判断には、微塵の狂いもなかったと、今からでも頭が下がります。

ソ連は、話をしてわかる相手ではない。だから相手が要求するように、第一線の抵抗を止めておれば、将兵は捕虜となって、シベリアに拉致され、集結していた四万人の同胞は思うままの仕打ちを受ける結果となるのかも知れない。国策遂行のためには、どんな非情なことでも敢えてする。強く抵抗する者に手控えるが背を見せる弱者に対しては、どこまでも惨虐なことをする。8月15日以後なお抗戦を命ずる指揮官を、ソ連としては銃殺刑に処すというソ連側の呼びかけを敢然として無視したのです。

.. 2010年11月12日 14:07   No.227007
++ タク (社長)…326回       
満州での関東軍の証言です。
「日本国政府は、既に降伏したのだから、ソ蒙軍は日本軍の武装解除を要求する」と申し入れて来た。

私は直ちに、「日本政府からも、上級司令部からも何の命令も受けていないから、今ここでソ蒙軍の要求に応ずるわけには行かない。日本軍はこちらから進んでソ軍を攻撃することはやらないが、もし当方の陣地に侵入してきた場合には、必ず反撃してこれを撃退する」と強い語調で軍使を帰らせ、丸一陣地指揮官には、陣地を越えて進入してソ蒙軍を攻撃してはならないが、もしソ蒙軍がわが陣内に侵入して来る場合には、断乎これを反撃し、死力を尽してこれを陣地外に駆逐するよう命令した。

この日の正午、天皇陛下のラジオ放送が行われるということで、正午前から張家口放送局に赴いて、ご放送に引き続いて、私のいる全域に対する放送ができるよう準備を整えた。正午の時報が終わると、まさに間違いのない玉音を拝聴した。「とうとうその日が来たのだ」と過去8年間の苦労や、在住居留民と部下将兵の始末のことなど考えだすものの、先立つものは涙であり、今まで張り詰めて来た気もゆるみがちになる。しかし今ここで私が意気消沈してしまったら、居留民と部下の始末は誰がするのか。「確りしろ」と自分を戒めて私はマイクの前に立った。

「日本は戦争に負けて、降伏することになっても、私の部下将兵は健在である。私の命令のない限り、勝手に武器を捨てたり、任務を放棄するような者は一人もいないから、満州の民および在留邦人は、決して騒ぐ必要はない。私は上司の命令と、国際法規に従って行動するが、わが部下および満州民と邦人の生命は、私の生命を賭けても保護する覚悟であるから、駐蒙軍の指導を信頼し、その指示に従って行動されるよう切望する」と放送し、直ちに司令部に帰ると、隷下部隊に対して、「別命のあるまで、以前従来の任務を続行すべきこと。もし命令によらず勝手にその任務を放棄したり、その守備陣地を離れたり、または武装解除の要求を受諾した者は、軍律に従って厳重に処断する」ことを伝え、とくに丸一陣地守備隊に対しては、「その理由の如何を問わず、陣地に侵入するソ軍は断乎これを撃退せよ。それによって起こる責任は、一切挙げて司令官が負う」と重ねて命令した。この事がありシベリアに連行された方はここでは皆無でした。

素晴らしい上長です。
涙が出ます。

.. 2010年11月12日 14:21   No.227008
++ 六 (大学院生)…116回       
ポツダム宣言を出すことについては、米英はソ連に連絡しなかったという。7月29日モロトフは「ソ連の対日参戦には、米英両国から正式にソ連に参戦する文書を出してほしい」と言ってきた。結局トルーマン大統領は次ぎのような手紙を書いたという。
「1943年のモスクワ宣言では法と秩序が回復し一般的安全保障制度が創設せられるまでの(過渡的期間において)平和と安全を維持するために(米英ソ三国は)相互に協議し、・・・・国際社会のために共同動作をとることになっている。またまだ批准されていないが国際連合憲章草案の第106条でも憲章の効力が生ずるまでは四大国がモスクワ宣言に基いて行動することになっているし、又103条では国際連合憲章による義務と他の国際協定の義務が矛盾する場合は憲章に基く義務が優先する・・・(だから)ソ連は平和と安全を維持する目的で国際社会に代わって共同動作をとる為に日本と戦争中の他の大国と協力せんとするというべきである・・・」
いやはやおそれいる。ヤルタ協定による義務が国連憲章に基く義務だとどうして言えるのか。無理が通れば道理が引っ込むで、こんな無理をみとめている間は国連の本体は世界の平和に寄与することはできる筈があるまいと思う。北方領土問題は国民感情よりも先に、戦後処理のあり方について検討がなされなければならないと思う。損害でおわるにしても、勘定だけはきちんとしておかねばならない。感情ではない。勘定である。

.. 2010年11月20日 19:56   No.227009
++ タク (社長)…327回       
アメリカはロシアが日本に日ソ不可侵条約を破って日本に宣戦布告して北から攻めれば北方領土をロシアにあげると約束しました。日本が北方領土を返してくださいとアメリカに頼んでも自分でロシアから取り返せばいいと言いますし、ロシアに返して下さいと頼んでもアメリカから貰ったので返す必要がないと言うでしょう。

アメリカに助けを求めること自体が、無理な話です。問題は、一体誰のせいでケンカをさせられているのか?正しい認識を双方が理解する事です。ロシアは、北方領土で得したと思っているけど、本当は日本がロシアと仲良くするのが気に食わなくて、アメリカが日本とロシアをケンカさせているのだという認識を広めなくては、北方領土は返還されないでしょう。

北方領土問題解決と引き換えに、日露平和条約締結と言いますが、仮に返還したらロシアの大統領は世論や議会から弱みとして突き上げられるでしょう。返還したときのメリットが見えないので、まず経緯の認識、それを広めること、単に平和条約ではなく、貿易のメリットなど、双方の得になる具体的な形が必要です。

更に、近隣諸国が日本を責める様に、日ソ不可侵条約破棄について、シベリア抑留などの一応解決済みでも、しつこくやるのが外交です。中国、韓国、北朝鮮だって、少しでも引き出したいからこそ、戦後半世紀以上経った今でも、色々持ち出して来るのです。世論の矛先を外に向けたいからこそ、細かいことを取り上げるのです。

.. 2010年11月22日 08:13   No.227010
++ 六 (大学院生)…117回       
訂正「ソ連に参戦する文書を出してほしい」→「ソ連に参戦を要求する文書を出してほしい」

ソ連の日本に対する宣戦布告文の一部を引用します。「・・・連合国はソ連政府に対し、日本の侵略に対する戦争に参加し、それによって戦争の終了を促進し犠牲者の数を減少し、かつ急速に一般的平和の回復に資すべきであると提案した。ソ連政府はその連合国に対する義務にしたがい連合国の提案を受諾し本年の7月26日の連合国(米英支同盟)宣言に参加した。ソ連政府はこのようなソ連政府の政策は平和を促進し各国民(日本国民を含む)をこれ以上の犠牲と苦難から救い、ドイツが無条件降伏拒否後なめた危険と破壊を日本人が回避できるようにする唯一の手段と考える。以上の見地よりソ連政府は明日8月9日より日本と戦争状態にあるべき旨を宣言す。」

.. 2010年11月22日 10:35   No.227011
++ タク (社長)…328回       
記者の「トルーマンをどう思うか」の問いに対し、石原莞爾は「トルーマンは政治家の落第生だ」記者「どうしてか」石原莞爾「政治家と称する以上目先が利かなくてはならない。明日、明後日を洞察してテキパキ手をうつのが所謂政治家というものだろう。ところが彼は、よく今日のことは大衆に向って言っているが、明日のことは全然お先真暗のようだ。」

「早い話が、戦争の最後の土壇場になって、させなくとも良いのにソ連に参戦させて鳶に油揚げをさらわれた図などは、世界史的な大笑話となって恐らく後世にも残ることだろう。おかげで全アジア諸国こそいい迷惑で、これらの国々から恨まれても仕方があるまい。だからまず及第点は差し上げられない。」

「ルーズベルトにしても似たりよったりだ。ヒットラーに例をとってみるとよく判る。『君らが最後に、我々ドイツを完全に破綻し去ると、将来は共産党のソ連と米国が直接衝突する時が来るぞ』とヒットラーは予言したが、ドイツの現状を言い当て得て誠に妙というべきだ。」

「しかるにB29は、世界赤化の防波堤とすべきドイツを完全に破壊し去った。当時のルーズベルトは、ソ連人と手を結べば世界平和が来ると思っていたのであろう。ヤルタ会談秘密協定は、ソ連の真意なんか全然判らず闇雲に結んだものだから、今日のような東欧、西欧、中共、国府、南北朝鮮のような不幸な対立となり、全世界至る所で、共産主義との間に民族的国家的なトラブルを起こしている。こんなに目先の利かない政治家を見たことがない。政略方面では全く落第生だ」とユーモアたっぷりに激しく攻撃したのでした。

.. 2010年11月25日 06:12   No.227012
++ 伝 (大学院生)…120回       
9月2日の日本の降伏文書へのサインについて、スターリンはソ連国民に布告し、9月3日に「プラウダ」紙に発表した。その中で「・・・・今日、日本は自己の敗者たることを認めて無条件降伏文書に署名したのである。このことは、南樺太と千島とがソ連邦に返り(中略)を意味する・・・・」ソ連にとっては、9月2日の署名に、樺太千島の領有を意味するということを言っておかねばならなかった。しかしポツダム宣言ではカイロ宣言の条件は履行せられるという条件で日本の領土は本州、北海道、四国、九州とわれらが決定するマイナーな島々と言っている。これは国際的約束であり、かりに日本が国家として無条件降伏したとしても、まもらなくていいということにはならない。しかし、もちろんまもらない国があっても、強制することはできない。しかし世界の輿論には常にうったえていなければならない。道理から言って、ポツダム宣言を受諾して降伏することは、相手のだした条件に対して、そういう条件ならば、こちらは無条件で受諾し、軍隊が無条件降伏するようにするということだ。国家が解体してもよいから、無条件降伏ということではないし、領土の条件もちゃんとある。国民のなかには国家の解体ということに無頓着な層があっても、それは国民の総意ではない。
.. 2010年12月15日 11:41   No.227013
++ タク (社長)…329回       
アメリカ、イギリス、ソ連の三首脳は大戦末期の昭和20年2月にクリミア半島のヤルタ市で秘密協定を結び、ソ連の対日参戦に対する見返りとして、南樺太と千島列島をソ連に引き渡すことを約束しました。このヤルタ密約に日本が拘束されないのは当然ですが、今回のメドベージェフ大統領の国後島訪問に関して、天木直人氏は次のように書いています。

「戦争が終わってサンフランシスコ講和条約を結んだ時、米国はその講和条約で日本が放棄した千島列島の範囲をわざと曖昧にし、その範囲をめぐって日本とソ連(ロシア)を永遠に争わせようとしたのである。日露分断作戦である」

アメリカの初期対日占領政策は徹底した日本弱体化政策でありました。米ソ冷戦の激化という事態に直面し、日本弱体化政策は一時的に棚上げされたに過ぎないのではなかろうか。一度日本が自立した国家として台頭しようとすれば、米中ロは協力してそれを抑えにかかるという構図があります。

最近刊行された『日本経済を殲滅せよ』には、日本が日露戦争に勝利した1905年からアメリカが日本との戦争に備えた「オレンジ計画」を立て、それを実行に移してきた事実が示されています。

.. 2010年12月22日 19:56   No.227014


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