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4歳の長女を脳腫瘍で亡くしたお母さんの悲しい実話です。下の子が産まれたばかりで、赤ちゃんにかかりきりということはどこの家庭でもあることだと思います。4歳の長女はよくぐずり、泣き叫んだりしていたそうです。振り返ってみれば頭が痛くてたまらなかったのでしょう。
長女の泣き声と、赤ちゃんの授乳や家事に追われて、苛立つばかりで、長女と向き合う余裕などなかったのです。ある日、原因もわからないまま、長女が泣き始めたのですが、赤ちゃんが寝たばかりだったので、「静かにしてね」と注意しところ、わがままを言い出し、反抗してお母さんに向かって、「うるさい」と、言い返したのです。
その言葉についカッとなり、はじめて我が子に手をあげてしまったそうです。長女は母の剣幕に驚いて、泣きながら1人で遊び始め、暫くして突然倒れてしまいました。ビックリして病院に連れて行ったところ、悪性の脳腫瘍が発見されたのです。
病気が発見されてから、あっという間に死んでしまった我が子を前に、お母さんは、倒れるまで気がつかなかった自分、辛かったであろうに、手をあげてしまった自分を、「許して下さい」とはいえぬまま、立ち尽くすしかなかったそうです。
自分が死を早めたようで、悲しみにひたる日々を過ごしています。親類や近所の人たちは「下の子がいるのだから、がんばりなさい」とか、「1日も早く元気に」といってくれるのだが、赤ちゃんを、どう育てていいのか、わからないでいるといいます。
「上の子にできなかったことを、下の子にしたら申し訳ないと思います。苦しんでいる我が子に手をあげてしまった私です。上の子が可哀想で、この子にも優しくしてあげられないのです」、時が経っても一生忘れられないといいます。
.. 2021年08月08日 08:26 No.2260001
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