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昨年の日本は6月後半から感染者が増加し8月初旬に | ピークを迎えている | 今年は、東京五輪の時期にピッタリ重なる | 2020年〜新型コロナとの闘いの記録 | 25)<2> (3回の連載) └──── (かごしま反原発連合 共同代表)
<6/21「東洋経済オンライン」上昌大氏・筆>
・日本の課題は、7月23日に東京五輪が開幕することだ。選手と関係者 約9万人が来日し、国内での人の動きも増加する。実は、この時期は、 東京五輪がなくても、感染が拡大する可能性が高い。 それは、コロナの流行には季節性変動があるからだ。そもそも、 コロナは風邪ウィルスだ。その流行は季節の変化と密接に関連する。 今回のパンデミック以前から存在する風邪コロナの場合、日本では 毎年冬と初夏に流行を繰り返してきた。
・新型コロナの場合、昨年、日本では春・夏・冬の3回にわたって流行 した。興味深いのは、今春、感染が拡大したのは3月中旬で、昨春の 拡大時期とピッタリ重なることだ。 実は、2020年、2021年の感染拡大の時期が一致するのは、日本だけの 現象ではなく、隣国の韓国も同様だ。
・韓国と日本の流行状況は、感染者数のピークの値こそ違えども、流行 が始まり、ピークを迎え、そして収束する時期は驚くほど似ている。 専門家は、感染者数の増加を「気の緩みによるリバウンド」と言い 続けてきたが、私はそのような主張には賛同できない。むしろ、季節性 の変動を反映している可能性が高い。
・注目したいのは、昨年の日本では6月後半から感染者が増加し、8月 初旬にピークを迎えていることだ。では、今年はどうだろうか。 ここにきて、感染者数が増え始めた。昨年同様、これから8月に かけて、感染が拡大してもおかしくない。 東京五輪の時期にピッタリ重なる。「ファクターX」が効かない デルタ株が流行すれば、感染者数は、これまでの数倍になっても おかしくない。
.. 2021年08月06日 07:46 No.2258001
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