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凍土壁 想定超え長期運用へ 福島第一原発 汚染水対策の「切り札」 検証不十分なまま…維持費に億単位
東京電力福島第一原発で汚染水対策の切り札とされ、国費345億円を 投じて造られた凍土遮水壁。東電は当初、2021年をめどに対策を終える はずだったが、凍結から5年がすぎても大量の汚染水は発生が続き、 ゼロへの見通しすら立たない。毎年億単位の維持費がかかる氷の壁は、 検証不十分なまま長期運用に入る。 (中略) 凍土壁の維持費は、消費者が東電に支払う電気代を通じて賄われる。 規制委の検討では「費用対効果の観点から、凍土壁をやめて鋼板や コンクリート壁などを埋め込むべきだ」との専門家の意見が根強い。 この意見にも東電は「検討中」と答えるだけで、事故から10年が 過ぎても汚染水対策の終わりは見えない。 (7月19日朝刊2面「核心」より抜粋)
.. 2021年07月20日 07:41 No.2246002
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