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2021年7月1日、中国共産党は結党100周年を迎えました。国家主席である習近平総書記は、1時間以上にもわたる演説を天安門の楼上で行いました。習近平総書記は、台湾統一が党の歴史的任務と強調しました。アメリカを念頭に、外圧を許さないと発言し、経済発展の実績を誇っています。
また、習氏は人民服で登場して、建国の父毛沢東のイメージと重ねるかのような演出でした。前国家主席である胡錦濤前総書記などはスーツで参加しているのに対して、習氏のみが灰色の中国礼服を着用していました。彼はまさしく、中国共産党の礎を築いた毛沢東を超えている事を強調しているようです。
20世紀初頭から、何人もの独裁者が登場しました。ヒトラー、スターリンをはじめとして、毛沢東、プーチンもそうです。そして今、習近平も加わろうとしているかのようです。中国は、14億人の国民を抱える巨大な独裁国家が長期に渡り存続することが可能なのでしょうか。
始皇帝以来、統一と分裂を繰り返す中国史の波乱万丈の中で、最後の皇帝を夢見ているのであろう習近平は、歴代の王朝と同様に千年王国を目指しているのでしょうか。世界と同様、中国も多民族です。宗教、倫理、イデオロギーは極端に細分化した多様性の中にあります。
現在問題になっているウイグルやチベットでのような弾圧をこれ以上続けるならば、おそらくは近い将来、分裂に向かうことになるでしょう。統一を意識すればするほど、統一理念なるものは、民主主義国家ではない以上中国共産党幹部のごく一部の者たちによる私利私欲の教条にしかすぎません。中国の強行策によって、香港の民主主義は停止しました。
しかし、完全に死滅させることは不可能です。自由を知らない羊たちは、突然自由を与えられても動くことはできません。しかし、自由を謳歌したことがある人々は、自由が奪われたとしても必ず取り戻します。習近平は台湾を統一することはできないでしょう。今や台湾は自由を謳歌しているからです。
中国共産党は権力の座をめぐって裏切りと陰謀の100年間だったと言っていいでしょう。政権奪取後に自国民7千万人を殺害した政党は中国共産党をおいて他にないでしょう。中国共産党員のDNAには、世界覇権を目指す野望があります。
.. 2021年07月10日 08:23 No.2239001
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