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耐震性がほとんどない原発はどこか? (たんぽぽ舎共同代表)
◎ 日本で1番危険な原発はどれか? 耐震性がほとんどない原発はどれか?
「NO NUKES voice」26号(2020年12月発行)の特別鼎談で3人の 識者が「原子力裁判を問う 司法は原発を止められるか」のテーマで 話し合っている。
小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所助教)、樋口英明さん( 元裁判官)、水戸喜世子さん(「子ども脱被ばく裁判」共同代表)、 司会が尾崎美代子さん(西成「集い処はな」店主)とvoice編集部の 田所敏夫、松岡信夫というメンバー。16頁におよぶ座談会だ。 前半がこの間の原発裁判について、後半が内部被曝問題についての 話し合いだ。
◎ 後半の最後に樋口さんと小出さんが次のように発言している。
樋口英明:私は、今、国の行なっている帰還政策は、二つの意味で 危険と考えています。一つは放射能の危険、もう一つは誰も 言いませんが、福島第一原発が、いつ事故になるかわからない危険です。 なぜならもう崩れているのだから、耐震性がない。 日本で一番危ない原発ですよ。他の原発はまがりなりにも 管理している。 でも福島第一原発は管理できていない。 4号機の使用済み核燃料は抜き出したが、1.2.3号機には 核燃料が入ったプールが宙づりになっている。 地震が来たとき、ほかの原発より圧倒的に危ない。そんなところに 帰すのか。許されないことですよね。
尾崎美代子:小出さんが『NO NUKES voice』の前号に書いてください ましたが、デブリは取り出せないんですよね。そうすると福島第一 原発はやはり石棺で固めるしかないんですよね。
小出裕章:そうです。でもその前に、樋口さんがおっしゃったように 1.2.3号機には使用済み核燃料があり、貯蔵プールが壊れた建屋の なかに宙づりになっていて、その中に入っている核燃料を取り 出さない限りは、石棺にもできない。 皆さん、福島の事故をだんだん忘れさせられているが、とんでもない ことで、いまだに危機をずっと引きずってきている。 まずはプールのなかから使用済み燃料を取り出すことをしないと、 そこまでもたどりつけない。そんな困難な状態ですね。
.. 2021年06月16日 05:15 No.2217001
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