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山口県は交渉に県外者の参加を拒否 川辺川ダムは定款変更を三度目の漁協総会で可決 川辺川ダムへの同意を漁協が求められれば、 漁業権に基づく闘いが再び始まる 連載「権利に基づく闘い」その17 (明治学院大学名誉教授)
◎ 上関原発の動き
5月20日、中電が上関原発に関するボーリング調査のための三度目の 一般海域占用許可の申請を出しました。 2019年にも2020年にも許可は出たものの一切調査はできないで 終わったのに、よく三度目の許可申請を出したものです。 現在、第6次エネルギー基本計画が作られていますので、原発の新規 着工をめざしているとのポーズをとりたいのでしょう。
小中進さん(原発いらん!山口ネットワーク会長)たちが山口県に交渉 を申し入れ、6月8日に設定されましたが、私の参加を伝えると、 県は、新型コロナ対策を理由に県外者の参加を拒んできました。 予定参加者10人のうち県外からは私だけです。一名の県外参加者を 拒むことが新型コロナ対策として必要とはきわめて不合理・不可解です が、私が参加すると交渉自体を拒む恐れがありますので、 やむを得ません。
県が占用許可を出しても、過去二回と同様、中電が調査への協力を 祝島漁民に頼んでも、ことごとく拒まれて何もできずに帰ることに なるだけです。
◎ 川辺川ダムの動き
川辺川ダムは、定款変更を総代会を経ずに直接総会にかけることに ついて私から熊本県に提出した公開質問状に対し、県から提出仲介者の 組合員・小鶴隆一郎氏に電話連絡があり、小鶴氏が私への文書回答を 要求しましたが、文書回答がないまま、強引に球磨川漁協総会が 開かれました。 3月10日総会、3月31日総会の二回にわたり定款変更議案は否決され ましたが、漁協は一事不再議を無視して5月26日に三度目の総会を 開き、総代制の廃止を内容とする定款変更が可決されました。
総代制は、広域的な組合において民主的な運営を保証している制度で あり、球磨川漁協での総代制廃止は将来に禍根を残すと思われますが、 川辺川ダムの利権のために、近視眼的な判断がなされているということ でしょう。 川辺川ダム建設をめぐっては1999年〜2004年に漁業権に基づく闘いが
.. 2021年06月03日 05:14 No.2209001
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