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石原完爾がとても平和の使徒とは思えないが、だらしのない無思想・無節操、単純精神主義人間が多い昭和軍人の中で、珍しく哲学を持ち、世の中を科学的・合理的に把握出来る一人として興味を覚える。実は私が石原完爾の名を知ったのは、今を去る40有余年前、高校2年生の時に、古文の教師(北京同和学院出身)が、授業を脱線して、「石原完爾がいれば、戦争をしなくて済んだかもしれない」と呟いたのがきっかけ。その後興味を持っていたのだが、当時は石原に関する文献が殆どなかったのである。 それはともかくとして、石原を語るなら、その最大の敵、東条英機を語らなくてはならない。これを語らずに、石原のことを幾ら語っても、今の人には何の感銘もない。最近、東条の孫に当たる、死に損ないのババアがよくTVに登場して、田原総一郎なんかがこれに護摩を擦っている。東条と言えば、岸信介である。岸の孫が今や総理・総裁になろうとしている。利にさとい、田原総一郎がこれを見逃す筈がない。現在の小泉・安部路線で行けばその内、東条が復権し、かつての国賊の亡霊が復活するのである。東条−岸−児玉譽志夫−中曽根−安部という戦後闇社会の系譜が再び日本を覆うのだ。
.. 2006年09月15日 12:41 No.22001
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