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■--分子生物学者の河田正東氏
++ 今井孝司 (大学院生)…101回          


  有機結合トリチウムは最長15年間体内に留まると指摘
 | 東電福島第一原発汚染水問題の記事一覧
 └──── (地震がよくわかる会)

○初めに
 汚染水海洋放出については、昨年の10月頃、海洋放出の話が持ち
上がった際に、全漁連の反対等により先送りとなったかに見えました。
 しかし、今年の4月7日に、菅義偉首相が全漁連会長と官邸で
面会後、全漁連の反対を無視する形で、海洋放出するという政府の
方針が決定されました。
 そこで、海洋放出関連の記事を当会HP( こちら
にアップしました。
 「特集コーナー」から「汚染水問題(2021年以降)」をクリック、
もしくは、以下のURLからアクセスできます。
こちら

○「汚染水問題(2021年以降)」の一部抜粋

(5)1月12日 「適切な時期に」 菅首相「できるだけ早く」から修正
(6)1月15日 「海洋放出おかしい」 山本拓元農水副大臣
−なぜ海洋放出に反対なのか。
「東電は、関係者の理解なしにいかなる処分も行わないなどと福島県
漁連と文書を交わした。全国漁業協同組合連合会が絶対反対と表明した
海洋放出をするのはおかしい」
(7)1月28日 今も1日ドラム缶700個分 地下水や雨水が浸入
 政府・東電は28日、2020年の1日当たりの発生量が140立方メートル
だったと発表した。一般的なドラム缶700個分に相当する。

(16)2月18日??? 地震で原発処理水タンクずれる 東電の公表遅れ
 東京電力は18日、福島、宮城両県で最大震度6強を観測した地震の
影響で、福島第一原発の処理水や浄化途中の汚染水を入れているタンク
のうち、少なくとも20基前後の位置がずれていたと発表した。
ずれは最大5センチ程度
(18)2月22日 福島県沖 クロソイから基準超の放射性物質 出荷を停止
.. 2021年05月18日 07:17   No.2196001

++ 今井孝司 (大学院生)…102回       
(20)2月28日 高濃度の放射性汚泥 安全管理に疑問符
(22)3月4日 第一原発排水路で警報 東電発表 雨水の放射性物質上昇
(27)4月6日 菅首相、全漁連会長と面会で調整
(29)4月7日 憤る東北の漁業者 「安全というなら東京湾に」
(38)4月9日 政府 トリチウムなど含む水 海洋放出方針固める

(47)4月11日 ALPS処理汚染水 海洋放出問題についての緊急声明
 1.社会的な合意形成の手続きが踏まれていない
 2.トリチウムは放射性物質であり、環境への放出は厳に避けるべき
  である
 3.海洋放出を決定しても、数十年におよぶ長期間のタンク保管は
   避けられない
 4.汚染水対策を含む「廃炉」方針および工程の技術的な見直しが
   不可欠である
(48)4月12日 福島県福島市では抗議デモ

(50)4月12日 原発処理水の海洋放出方針に抗議 首相官邸前
(56)4月13日 ALPS処理水の定義を変更
 「ALPS処理水」の定義を変更します。今後は、「トリチウム以外
の核種について、環境放出の際の規制基準を満たす水」のみを「ALPS
処理水」と呼称することとします。
(61)4月13日 全漁連会長「容認できない、強く抗議」

(74)4月14日 「トリチウム」ゆるキャラが物議
(76)4月14日 海洋投棄に反対 貯蔵継続が地元の願い たんぽぽ舎声明
 1.政府決定の誤り
 2.「関係閣僚等会議」に決定の権限はあるのか
 3.逃げ回る東京電力
 4.汚染水の排出は環境や人体に影響を与える
 5.汚染水の海洋排出は誰に利益があるのか
 6.まだ放出まで時間はある
(77)4月14日 東電と政府が答えるべき3つの疑問 汚染水問題
 ・タンク増設の敷地は足りない?
 ・タンク解体と廃炉作業の見通しは?
 ・地元の理解が得られない場合は?
(78)4月14日 処理水「飲んでみて」と中国 麻生氏発言踏まえ放出非難

(80)4月15日 タンク、規制委員長「置き換え必要」 長期化見込みで
(81)4月15日 復興庁、電通に3年で10億円 原発事故の風評払拭事業
(87)4月16日 国連、処理水放出に「深い憂慮」 特別報告者
(89)4月16日 ALPSは8年間「試験運転」のまま!

.. 2021年05月18日 07:28   No.2196002
++ 今井孝司 (大学院生)…103回       
(100)4月17日 汚染水を海に捨ててはならない/大島堅一氏
 分子生物学者の河田正東氏はICRP勧告はトリチウムのOBT
(有機結合トリチウム)としての作用を明らかに過小評価していると
指摘する。トリチウムは水とほとんど変わらない分子構造をしている
ため、体内の組織に取り込まれやすい。体内に取り込まれたトリチウム
は取り込まれた組織の新陳代謝のスピードによって体内にとどまる時間
は異なるが、長いものでは15年間も体内にとどまり、その間、人体を
内部被ばくにさらし続ける場合がある。
(107)4月19日 福島県沖の海域 国がクロソイの出荷制限を指示
(108)4月19日 水俣病患者9団体 「同じ過ち繰り返す」声明

(119)4月22日 海洋放出、菅首相の決定は「軽率」と大学教授語る
 【問題1】薄めてもトリチウムの総量は変わらない
 【問題2】トリチウムの他にも放射性物質が
(122)4月23日 韓国・中米8カ国、汚染水の放流を懸念する共同声明
(124)4月24日 処理水放出 茨城漁連「絶対反対」 東電と国に意向
(131)4月27日 東電が福島県漁連に初めて説明 社長は訪れず
(139)5月7日 原子炉の注水増 格納容器内の水位低下で
(142)5月10日 「処理水・国民の理解深まっていない」7割
       福島県民世論調査

○ 去年までの汚染水関連記事

 去年までの汚染水問題の記事一覧は以下に6件あります。そちらも
参考になさってください。いずれも、当会HPの「特集コーナー」から
アクセスすることができます。
 ・福島第一原発汚染水問題(2013〜2020年) [記事数:462件]
 ・サブドレン [記事数:27件]
 ・トリチウム [記事数:81件]
 ・凍土遮水壁 [記事数:27件]
 ・ALPS[記事数:83件]
 ・汚染水タンク [記事数:187件]

.. 2021年05月18日 07:36   No.2196003
++ 木原荘林 (小学校中学年)…12回       
菅政権の企む2つの犯罪 許してはならない!
 | 1.老朽原発再稼働、2.汚染水の垂れ流し
 | 許せば、全原発の60年運転、全核施設からの
 | 放射性物質汚染水放出の恒常化に道を開く! (上)(2回の連載)
 | 汚染水に含まれる放射性物質はトリチウムだけではない
 | (通常の原発排水とは異なる!)
 └──── (老朽原発うごかすな!実行委員会)

 「老朽原発再稼働」については別に譲り、ここでは放射性物質汚染水
垂れ流しの犯罪性について述べる。

 政府は、4月13日、福島原発で増え続ける放射性物質汚染水の海洋
放出を決定しました。2年後を目途に放出を始めるとしています。
 なお、汚染水は3月時点で約125万トンたまり、来年秋には千基以上
あるタンクの容量(137万トン)が満杯になるといわれています。
 また、この汚染水放出で生み出された空地を、福島第一原発2号機の
溶融核燃料の取り出しや1、2号機の使用済み核燃料プールからの燃料
取り出し作業に必要な施設の用地にする計画もあります。

◎汚染水を「処理水」と言いなす政府の欺瞞

 この水は、ALPSという吸着装置で処理したからと言っても、全く
除去できないトリチウム(三重水素)、ALPSで除去しきれなかった
放射性物質(ヨウ素、ストロンチウム、セシウムなど)を含んでいて、
処理できていない水=汚染水です!

◎「政府が前面に立って安全性を確保する」という空約束

 政府は、海洋放出の決定にあたって、「政府が前面に立って安全性を
確保する」としていますが、同じように安全を確保すると言って運転
した福島原発が重大事故を起こし、現在稼働中や稼働準備中の原発では
トラブル続きです。
 原発は現在科学技術で「安全を確保できる」ものではなく、この約束
が国民だましの「空約束」であることは明らかです。
 政府の「安全確保」の技術とは「水で薄める」だけです!

.. 2021年05月20日 05:22   No.2196004
++ 木原荘林 (小学校中学年)…13回       
◎トリチウムは法令基準の「1/40に希釈」しても
 環境中濃度の1000倍以上

 海水中のトリチウム濃度は、1リッターあたり1ベクレルの
レベルです。
 これに対し、原発からの放出水では、1リッターあたり60000ベクレル
が規制値とされています。
 これは、原発を運転すれば、この濃度のトリチウムが生成し、それを
除去する方法が無いからです。すなわち、60000ベクレルは原発を運転
するために設定された濃度で、生態系等への影響は考慮されて
いないのです。
 政府が「安全を確保する」とした汚染水中のトリチウム濃度は、
60000ベクレルの1/40ですから、海水中濃度の1000倍以上です。

◎汚染水に含まれる放射性物質はトリチウムだけではない
 (通常の原発排水とは異なる!)

 今、垂れ流そうとしている汚染水には、トリチウムだけでなく、
ALPSで取りきれなかったセシウム、ストロンチウム等の放射性物
質が残存しています。これらを希釈して流しても、海の中で、生体
濃縮されて、生態系を循環する可能性があります。
 放射性物質の残存について、2018年10月3日の毎日新聞は、「東電
は、ALPSによってトリチウム以外の放射性物質の濃度を基準値
以下にできると説明してきた。
 ところが、2018年8月時点でタンクに貯蔵していた処理水89万トンの
うち75万トンは、トリチウム以外の放射性物質を浄化しきれて
いなかった。基準の100倍以上の放射性物質を含む処理水だけで、
6万5000トンもあった」と報道しています。ALPSでの処理は完全
ではないのです。 

.. 2021年05月20日 05:28   No.2196005
++ 週刊新社会 (小学校低学年)…7回       
デタラメ公害政権 『沈思実行(51)』
 | 「核汚染水を太平洋に放出する」ことは世界に敵対する環境破壊
 └──── 鎌田 慧

◎ 福島第一原発事故のあと、敷地内に溜まった、トリチウムを
ふくんだ、高濃度核汚染水を太平洋に放出すると菅内閣は閣議決定
した。世界にむかって、政府が環境汚染を宣言したのだから、国辱
ものだ。
 昨年2月、政府の委員会は汚染水の処分について、「現地や関係
業界と丁寧に議論して、国民的合意ができたら政府が決定する」と
していた。
 汚染源の東電は「関係者の理解なしには、いかなる処分もおこなわ
ない」と確約していた。だから、菅内閣の今回の閣議決定は、裏切り
ばかりか、世界に敵対する環境破壊で民主主義のひとかけらもない。

◎ しかし、これまで閣議決定したものの、実際には実行できなかった
ものは無数にある。たとえば鳴りもの入りで喧伝された、田中角栄時代
の「新全国開発計画」(新全総)。日本列島改造計画と大評判だったが、
オイルショックで雲散霧消。
 だから、閣議決定されたからといって、諦める事はない。核汚染水の
海洋廃棄は、国際世論とともに反対運動を強め、阻止できる。

◎ 核汚染水がいつのまにか、「処理水」と変異、あたかも「浄化水」
のように宣伝されている。が、多核種除去設備で処理しただけで、
トリチウムなどの放射性物質が処理されているわけではない。
 トリチウムは食品からは検出しにくい。それでいて体内に取り
込まれれば、細胞やDNAにダメージを与える。希釈すれば無毒化
できる、というのは欺瞞だ。世界的に原発周辺で、小児がんや
小児白血病が発生している。その因果関係が疑われている。

◎ 「処理水」というのは、危険性を隠蔽するフェイクだが、「風評」
もまた危険性を拡散させている。「風評」は「風聞」。根も葉もない、
噂のイメージだ。
 が、猛毒のトリチウムが、「排水可能」なまでに希釈するには、
膨大な電力と時間を浪費する。タンクの大型化、モルタル固化処分の
方法がある。

◎ それで菅内閣は、最も安易な海洋廃棄を閣議決定した。沖縄・
辺野古の海を汚染させているのとおなじ、犯罪的な行為である。
           (2021年4月27日より転載)

.. 2021年05月23日 06:25   No.2196006
++ 山崎久隆 (社長)…1083回       
福島第一原発の現状
 | デブリ取り出しどころではない危険な現状
 └──── (たんぽぽ舎共同代表)

◎コンテナ中味不明4011基

 福島第一原発では事故直後、大量の放射性物質に汚染された瓦礫が
発生した。
 さらに、フィルターや吸着剤、防護服や装備品などの汚染物も大量に
発生し、それらは敷地内のコンテナ等に収納されて保管されてきた…と
誰もが思っていた。
 しかし実態は、「保管」とはほど遠く、放置された状態にあり、10年
あまり経た今、大変な危険物として人々の前に立ちはだかっている。

 国(責任省庁は内閣府、廃炉支援機構や経産省や環境省等)や
東電は、既に敷地の大部分は防護服も全面マスクも要らない「清浄化
されたエリア」などと宣伝し、年間1万人以上の見学者を受け入れ、
安全性をアピールしているが、見学者を決して案内しないエリアが
ある。それは廃棄物を保管しているエリアである。

 東電によると、保管エリアにあるコンテナはおよそ8万5千基、その
うちシステムで管理されるようになった2017年11月(事故から6年半後
と恐ろしく最近だ)以前に瓦礫など不燃物を収容していた4011基に
ついて、内容物の把握すらしていなかったことが明らかになった。

 その理由は「2012年4月から2017年11月の間においては、保管記録
(紙ベース)が、コンテナの番号と、内容物をひもづける運用として
いなかったこと、事故以降、2012年3月の間においては、帳票類での
管理を行っていなかったこと」(東電が市民に対して文書で回答した
内容)だとされる。しかしこれでは理由すらならない。

.. 2021年06月02日 05:35   No.2196007
++ 山崎久隆 (社長)…1084回       
◎漏えい物はストロンチウムなどに汚染

 今年3月26日、このコンテナのうち1基が腐食し、内容物が漏れ出し
ているのが発見された。
 おそらく、2月13日の地震でコンテナが崩落したため、点検をして
いて気づいたのであろう。地震が起きていなければ未だに気づいて
いない恐れがあった。
 このコンテナからは、ゲル状物質が漏れ出し、コンテナの下に
溜まっていたという。地面に落ちてから雨に打たれ、排水路から海に
流出した。
 その量について東電は「漏えいした分の最大値を16億ベクレルと
見積もった場合、排水濃度限度の1リットル当たり30ベクレルを
下回る」「腐食したコンテナ内には、原発事故後に使ったビニール袋
入りの吸水シートや湿った布などが積まれていた。
 重みで袋の縛り口から汚染された水が漏れたとみられ、腐食は外側と
内側の両方から進んでいた。」(河北新報5月21日)
 事故時の汚染水を吸い取っていた。そこにはセシウム、
ストロンチウムなどの放射性物質が大量に含まれており、表面線量は
現在でも160ミリシーベルト/時に達するという。

 東電が「環境に影響なし」とする根拠も、結論ありきのものだ。
 総量が16億ベクレルの根拠も薄弱だし、そもそも何時から漏れ出して
いたのかすら把握が出来ていない。
 すなわち漏えい総量も混ざって流れた(溶けたと断定も出来ない)
水の量もわからないのに、法令規準である「1リットル当たり30
ベクレル」を満たすかどうかも判断できない。

 福島第一原発の敷地は、管理下にあるどころか、どのような汚染が
どこに潜んでいるかすら、未だに把握できない危険地帯だ。

◎もう一つの汚染水問題

 タンクに溜まり続ける汚染水の海洋放出に大きな関心が集まっている。
 しかしタンクには行かない汚染水も、こうして敷地内には随所に存在
し、敷地境界を越えて汚染は広がっている。
 雨が降るたびに、膨大な量の雨水が地表や瓦礫からの汚染物を巻き
込んで海に流れている。その量は誰も知らないし、東電は明確にしよう
とさえしていない。

.. 2021年06月02日 05:40   No.2196008
++ 山崎久隆 (社長)…1085回       
 今回発見されたコンテナの腐食は、氷山の一角に過ぎない。
 福島第一原発の敷地は広大な面積を有する。そのうちテレビなどで
よく見る映像は、全体の半分以下である。
 「タンクエリア」とは敷地の一角、ごく一部だ。最も広いのは、
7・8号機を増設するために双葉町側に拡張したエリア。
 現在はコンテナや瓦礫、撤去した土壌や汚染された機械類が所狭しと
置かれている。これらは事実上何の対策も取られていない。

 コンテナは野積みで、地震で崩落する体たらく、瓦礫を覆うテントは
台風が襲えば破損するだろう。このエリアは空間線量も高いため、
長時間作業することは困難だ。
 この区域を放置したままタンクエリアが危険だの、廃炉の邪魔になる
だの、度しがたいほど無茶苦茶な主張を国も東電もしている。
 人を騙すのもいい加減にして欲しい。

 この区域の汚染物、特に減容化が比較的容易な防護服類などを
処理し、瓦礫類は汚染が拡大しないようにモルタル固化し、敷地の
地下に仮埋設するべきだ。
 土捨て場の土砂は、汚染がないのならば敷地外に出すべきであり、
汚染があるのならば廃棄物として処分すべきだ。

 そうして空いた広大な土地に、汚染水を長期保管できる恒設タンクを
地下式で建設し、現在のタンクエリアから水を移せば良い。
 これだけのことを全力を挙げて、ゼネコンなどの原子力産業界を動員
してでも直ぐにすべきである。
 そうしないと、誰も管理していない汚染水は、雨が降る都度に海に
流れていく。それが食物連鎖を通じて私たちにもいずれは到達する。

◎国際問題化する汚染水

 中国や韓国などが日本の魚介類を輸入禁止にしている理由は、日本
政府や東電の言っていることが片っ端からウソであることがばれている
からだ。
 こんな嘘つき達の言い分を真に受けて、自国民に放射性物質の入った
食品を食べさせるわけにはいかないとする国に、抗議だとか反論などは
するべきでもないし、しても意味がない。却って主権を侵すと非難
されるだけである。

.. 2021年06月02日 05:46   No.2196009
++ 山崎久隆 (社長)…1086回       
 日本の問題点は、自国の政権に都合の悪いことは、官僚も政治家も
平気でウソをつくことだ。(森友、加計、河合、次々に出現し枚挙に
いとま無し)
 失敗や誤解、政策の誤りは何処の国でも誰でも起こす。それを率直に
認め、謝罪し、人の意見を謙虚に聞き、十分な対策を講じる。
 これを繰り返すことでしか信頼を得られる道はない。

 福島第一原発については、日本政府も東電も、事故を起こして
しまった時点で重大なウソをついてきたことがばれてしまった。
 それは「安全神話」とひとくくりにされているが、それもおかしな
ことだ。
 問題点を細かく分析し、それぞれについて責任があるものを特定し、
そうなってしまった原因を追及して対策(再発防止)を図る。

 これが原則だが、やったことと言ったら原子力安全委員会を原子力
規制委員会に変えた程度。法令も変わったが、再稼働に向けて新規制
基準を作って地震や津波などへの対策を明確化した程度。
 安全神話を構築し、人をだまし、ウソにウソを重ねて原発震災を
引き起こした責任者は特定されていないし、その責任も問われて
いない。(福島事故の責任を追及されて辞任したり免職になったり
刑事訴追を受けた官僚は誰一人いない。)そして対策も不十分だ。

 そのため事故後の対応も福島第一原発の後始末にも誰も責任を
負っていない。これが海外から見て良く分かるから厳しく批判される
のである。
 韓国や中国は日本を叩く材料にしているのだとか、彼らは実態、
実情を知らないからだという反論にすらならない批判をしている
人たちは、今回の汚染コンテナ問題1つが、どれだけ国際批判を
浴びるかをよく考えるべきだろう。
             (初出:5/28たんぽぽ舎「金曜ビラ」)

.. 2021年06月02日 05:59   No.2196010


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