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4月1日より新しい法律が数多く施行されました。国民に広く影響を与える労働法関連の2大改正は、同一労働同一賃金に関するものと70歳定年に向かっての努力義務が定められたことです。両者とも年金問題対策という困難な課題がつきまとっているようです。
男性の健康寿命は72歳を超えました。男女ともに、健康寿命は年々延びているようです。職種にもよりますが、統計データから見ると70歳まで働ける人が多いようです。だが、若い時に比べれば、身体能力が低下していることは言うまでもありません。
企業が高齢者雇用努力義務達成のため、生産性や判断力の落ち込んだ高齢者を職場に置くことのリスクは、すべて若い社員が負うことになります。事務職や現場作業員でも将来を嘱望される若者の芽を摘む姿を数多く見てきました。
いずれ70歳まで雇用を義務付けられますが、運転者などのような職種の処遇をどのように与えるべきか。その時が来る前に対策を考えておくことが、企業には求められているのかもしれません。職場における第一の役割は、在職中培った知識経験を若い人に伝えることで、若者を競争相手と思ってはいけないということを理解してもらうことが必要です。
.. 2021年05月04日 09:20 No.2187001
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