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『地球で最も安全な場所を探して』 | 「核のごみ」をどうやって処分するのか | 高レベル放射性廃棄物が危険でなくなるまでに10万年かかる | 安全に保管できる場所はあるのか └──── (食政策センター・ビジョン21)
◎ ドキュメンタリー映画『地球で最も安全な場所を探して』は原発 から出る「核のごみ」=使用済み核燃料の安全な処分場所を探す核物理 学者で廃棄物貯蔵問題専門家のチャールズ・マッコンビー(英国出身 スイス在住)とともにエドガー・ハーゲン監督が世界の処分候補地を 巡った記録だ。
◎ アメリカ・ユッカマウンテン(放射性廃棄物処分場−建設中止に なったが再開計画も)、英国・セラフィールド(再処理工場−廃炉 作業中)、中国・ゴビ砂漠(最終処分場候補地)、青森県六ケ所村 (再処理工場−竣工大幅延期)、スウェーデン・エストハンマル(最終 処分場候補地)、ドイツ・ゴアレーベン(最終処分場候補地−計画 白紙)、スイス・ベンケン(最終処分場候補地)、オーストラリア・ オフィサー盆地(最終処分場候補地−計画白紙)など。
◎ 高レベル放射性廃棄物が危険でなくなるまでに10万年かかるという。 果たして人類が存在しているかさえ不明な遠い先まで安全に保管 できる場所はあるのか。 これまで候補となった土地で突き付けられる現実や現地住民の反対。 マッコンビーはきっと見つかるとの思いを持っているようだ。 しかし、地殻変動、地下水汚染、火山の噴火などは予知不可能であり 核のゴミはどこか安全な所に持って行って埋設処理するという解決法は ないのではないかと思わされる。
◎ さて日本の原子力村は狭い日本列島に54基もの原発を建てながら、 核ゴミには目をつむり、見て見ぬふりでひたすら先送りしてきた。 原発はまさにトイレの無いマンションであり続けた。 この60年間で高レベル放射性廃棄物は世界で35万トン以上が溜まり 続けている。
.. 2021年03月07日 07:42 No.2140001
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