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日本学術会議問題に改ざんが加われば即退場
「末世を生きる辻説法 11」中村敦夫
菅首相は「日本学術会議」問題で馬脚をあらわした。内閣総理団人に 就任したのだから、まず国会を開き、堂々と自分の政治理念を披露し、 国民に挨拶をするのが礼儀ではないのか。(中略) 公の場を嫌い、こそこそと裏工作に熱中するさまは、とても天下人の 器には見えない。(中略) このタイプの典型的な政治手法は、「詭弁(きべん)・改ざん・論点 はずし」の三拍子である。(中略) 理由の説明を求められ、首相は「総合的、俯瞰的判断」と答えた。 これは詭弁であるばかりか、嘘である。 安倍・菅政権は、反知性主義の集団であり、学問とは縁遠い。 ノーベル賞受賞者を含む日本のトップレベルの学者集団を成り上がり の首相一匹が、「総合的、俯瞰的」に判断できるわけはない。(中略) 論点は「なぜこの6人か説明しろ」だ。答えは明確だ。 この6人は過去に、憲法改正のための戦争法案に反対したから である。 菅は、なぜ素直にそう言えないのだ。この件に改ざんが加われば、 即退場だろう。(10月15日発行17面より抜粋)
.. 2020年10月16日 08:23 No.2052001
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