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■--戦犯裁判という戦争犯罪
++ 伝 (大学院生)…105回          

「パル判決書」に次のような箇所がある。「ハーグ規定は、交戦国(者)に、武器を捨てたか、もはや防御の手段をなくして無条件で降伏した敵を、殺傷すること、または助命を許さないと宣言することを明確に禁じている。(中略)その法は現在有効であるので、もし戦勝国が国際法の正当な手続きをするのでなく俘虜を処刑するならば、それは戦勝国の側の「厳密な意味における」戦争犯罪である。もちろん現在誰もその犯罪を責める者はいないであろうけれども。」(私訳。邦訳パル判決書のp420の箇所)現在にいたっても戦勝国の戦争犯罪をとがめる人はいないけれども、歴史として、BC級戦犯裁判は「戦犯裁判」と名づけて戦勝国が行った戦争犯罪であるという評価はしておかねばならない。しかし、今のところ、この意見を理解する人は一万人に一人くらいかもしれないと思っている。
.. 2009年12月20日 16:44   No.205001

++ タク (社長)…300回       
石原莞爾は自ら戦争犯罪人であることを公言し、極東軍事裁判に対しても、たえず戦争犯罪人になろうと努力していました。このことは多くの人々が、戦争犯罪人にされまいとして、何とか逃れよう、逃れようとしていた事とは全く正反対の行動です。

結局、石原莞爾は、満州事変に関し極東裁判の証人として法廷に立ったのですが、これよりさきに石原莞爾は、終戦と同時に重慶通信社から特派されてきた中国記者宗徳和に、自分が理想を描いて着手した満州国が、心無い日本人によって根底から崩されたことに対して、次の如く述べています。

「満州国独立の結果は、日本人が満州を独占して多民族を圧迫し、建設そのものもただ単に多くのビルの建築と鉄道の敷設に止まり、産業開発もまた期待を裏切った。俺は在満中国人に対する約束を裏切った。この意味に於て、俺は立派な戦争犯罪人だ。俺はこれら独立に協力した中国人に対し、はなはだ済まなかったと考えている。ただ中国の当局者がこれらの人々に寛大な態度をもって臨まれるよう希望するのみだ。・・・溥儀を皇帝に推すことに関してはなんらの関心も持っていなかった」

石原莞爾が五族協和の理想的王道楽土建設のため、職を賭して努力したことは周知の事実であり、正しいと信ずるところに向っては、道理を楯として全世界を相手に闘うことも辞さない強固な信念がいかなる場合にもゆるぎなく、外国の判検事らの問いに対しても大胆に答え、道理に合わぬことには断じて屈しない。叱る、罵倒する、諭す、小児扱いに翻弄する、冗談も語る、といった石原莞爾式の態度はどんな人に対しても変りがないのです。

.. 2009年12月25日 09:53   No.205002


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