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チェルノブイリ原発被災地の原発 | ロシアの影響下で独裁政権による原発建設進む (下) └──── (たんぽぽ舎共同代表) ※(中)は、10/10【TMM:No4050】にて発信
6.中国との関係
一方、ベラルーシ政府は中国との関係も強めています。 2009年5月に中国との原子力協力協定を結びました。この協定には、 原子力発電、革新的原子炉技術の共同開発、原子力安全、放射線防護、 環境保護、放射線技術とその応用、核医学、放射線治療が含まれます。 協定ではベラルーシにおける原発と関連施設建設への中国の参加の ための法的基盤を作るものです。 2008年の中国広東省原子力発電集団(CGNPC)の提案と2005年の 協力協定に続くもので、2010年初頭には大統領が発電所建設を含め 中国と協力することを提案したとの公式発表がありましたが、中国の 公式筋はこれを確認していません。
2012年7月、華北電力工程有限公司(NCPE)は、グロドネルゴ社 からオストロヴェツ発電所を送電網に接続する330キロボルト送電線の 建設を受注しました。これは中国の輸出入銀行からの融資が95%を 占めています。 2012年8月、政府は第2原発の具体的な計画はないと述べましたが、 この問題は議題に残っています。それに関する決定はベラルーシ 初の原発が稼働した後、コスト及び、その時点のエネルギー政策に 照らして行われると考えられます。 2018年5月に副首相は「短期的に」さらに2基の原発が建設されると 発言しています。
7.廃棄物管理
非核兵器国に原発を建設するロシアの方針は、全燃料の供給と使用済 燃料を原発の廃止までに移送することを含むターンキー方式での 納入です。 燃料はロシアで再処理し、分離された廃棄物は最終的に依頼国に 返還するとしていますから、プルトニウムはロシアの所有でベラルーシ に廃棄物処理問題が残り続けます。
.. 2020年10月14日 08:11 No.2049001
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