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気象変動は大規模水害と原子力災害を引き起こす | 三峡ダムが氾濫すれば大規模原発事故発生の可能性 | 津波だけではない様々な大規模水害が原子力施設を脅かす(下) | └──── (原発いらない!ちば)
◎ 中国に大規模水害が起きた理由の一つは気象変動と考えられます。 「ダイポールモード現象」(注)がインド洋で発生したと見られ、大量 の湿った空気が中国に流れ込んだと考えられます。 加えて東シナ海の海水温も上昇、発生した水蒸気も加わり、これらが日 本、韓国にも大雨を降らせ、水害を発生させている。 熊本などは7月の豪雨被害の復旧もままならないうちに台風10号に襲わ れたわけです。 最近は何十年に一度の大雨というのに頻繁に見舞われます。毎年のよう に記録を塗り替える降雨が世界各地で起きているので、「50年に一度とい う表現はもはや意味をなさない」と山崎さん。
◎ これらの影響で原発が水没する危険性も増しています。過去にアメリ カでもフランスでも原発が洪水に見舞われたことがあります。原発が水没 することも「想定外」ではありません。 今心配されているように、もし中国で原発が水没しても対策が取られて いればメルトダウンを引き起こすことはありません。 しかし、洪水規模が大きくなり、外部電源も失われた場合、標準的には 7日以上孤立したら、ディーゼル発電機などのバックアップも燃料枯渇で 止まる恐れがあります。
◎ 日本では原子力施設、特に原発がこうむる水害というとまず津波のこ とを想定しますが、大規模水害には台風に伴う豪雨や高潮などによるもの もあり、それらの危険性についてはこれまであまり議論されてきませんで した。 しかし、気象変動が過去の災害予想を上回る時代になっている今「溢水」 という災害でも原子力施設に危機が迫っていると山崎さんは警告しています。
.. 2020年09月20日 07:40 No.2032001
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