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現在、Withコロナと言う方が増えて来て、引き続き存続していきそうな新たな価値観や倫理観が現れている一方で、資本主義の大前提である生産性至上主義が終焉を迎えようとしています。美術という分野においては、どんなに素晴らしい美しいものであろうと、どんなに素晴らしい歴史を持つものであろうと、興味がない人にとっては、無価値です。
つまり生産性ゼロに過ぎません。一目で価値が理解できるものといえば、お金に還元できません。生産性には全く寄与をしていないわけです。しかし、現実には生産性を持たないのにも関わらず、そこには明確な価値が発生していることは疑いようもありません。
私は絵画には関心がありますが、ブランド物には興味がありません。美味しいものを食べた方がよいと考えます。またブランド品に興味がない最大の理由は独断と偏見な考えですが、ブランド品を好んで集めている方に人間的に悪い方や価値観の違う方としか出逢わなかったからだと思います。そういう意味では、私は生産性至上主義かもしれません。
徳島県鳴門市に大塚国際美術館という美術館があります。大塚国際美術館は、徳島県鳴門市の鳴門公園内にある美術館で、西洋名画等の本物を同じ大きさの陶板に複製した陶板複製画を中心に展示しています。陶板の複製とは言え、数多くの世界の名画が一同で味わえるのです。私は本物でなくても感動できます。皆様はどうでしょうか(笑)
現在、ITの写真技術と印刷技術を使用すれば、自分の部屋を、世界的巨匠の名画で飾ることが可能となりました。3Dプリンターで有名な彫刻のレプリカを再現することも不可能ではありません。IT技術の進化過程の中で、本物と偽物との違いは段階を追って薄れつつあります。本物と偽物の価値の差は、どうなってしまうのであろうか。
.. 2020年09月11日 08:12 No.2024001
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