生鮮ジャガイモは駆除の困難な害虫を日本にもってくる | トランプ政権は規制なしで生鮮ジャガイモを大量に | 日本に流通させるべく要求をエスカレート | 国民の健康が売り渡され続け農業衰退に拍車をかけるばかりだ └──── (食政策センター・ビジョン21) ◎ 日本は長らく生鮮のジャガイモは輸入禁止にしてきた。生鮮の 泥付きジャガイモには、「シストセンチュウ」という駆除の大変困難な 害虫が日本に侵入する可能性があるからだ。 米国ではシストセンチュウがたびたび発生している。 輸入ジャガイモはそのため冷凍や加工品に限られてきた。 ところが米国から生鮮のジャガイモ輸入を要求され、政府は北海道 ジャガイモの端境期の2月から7月の期間に限り、またポテトチップス 加工用に限定して、輸入港に建設されたカルビーの工場に直送すること を条件に輸入を認めた。 しかし、その後米国の一大産地アイダホ州ではシストセンチュウが 発生し、アイダホ産を輸入ストップしたが、発生が続くアイダホ州の 2郡だけ除外してすぐに解禁した。 危うい防疫体制としか言いようがない。 ◎ 2017年、米国はさらに通年輸入を要求。これを受けて、農水省は、 なんと「我が国への侵入リスクは引き続き無視できるほど低いことが 確認できた」として、今年2月にポテトチップ加工用の米国産生鮮 ジャガイモの通年輸入を認める規制緩和をした。 さらに8月1日「赤旗」によれば、7月28日、日本共産党の紙智子 参議院議員の聞き取りに対して、農水省の担当者が、米国政府から今年 3月に生鮮ジャガイモの輸入解禁要求があったことを認め、「今後、 協議に入る」と回答したという。 ◎ 米国からのごり押しに、なし崩しの規制緩和を続ける我が国の 政府は、日本のジャガイモ生産に取り返しのつかない打撃となる害虫 侵入をなんとしても防ごうという気概はさらさらないようだ。 これに呼応して、厚労省も、この6月、ポストハーベストの殺菌剤 ジフェノコナゾールを、生鮮ジャガイモの防カビ剤として食品添加物に 指定した。併せてジャガイモについて残留基準値をこれまでの0.2ppm を4ppm(20倍!)に緩和した。 日本が禁止するポストハーベスト農薬使用であることは百も承知なの
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.. 2020年08月25日 05:27 No.2009001