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極東国際軍事裁判は戦勝国がおこなった裁判である。(東京裁判は費用は日本が負担したというが、裁判官とか検事の給料?までは負担していないのでは?弁護士は手弁当でやったとか読んだように思う)。戦争は強いほうが勝つ。勝ったほうの言い分が通る。それが戦争だ。ところで、昔、私は日本が戦争した相手の国の数の多さをみて、よくこれだけ多くの国と戦争したものだと、あきれた意味で感心したが、考えてみると、日本が宣戦布告したのは米英に対してだけである。あとはこれらの国が宣戦布告してきたのであろう。それらのほとんどの国とは直接には戦っていない。ソ連にいたっては平和条約を破って宣戦布告をしてきた。 さて日本の言い分だが、これは昭和18年(1943年)11月6日、大東亜共同宣言というのがある。その中に、「・・・米英は自国の繁栄の為には他国家他民族を抑圧し、特に大東亜に対しては飽くなき侵略搾取を行ひ、・・・・・・・大東亜戦争の原因茲にす。・・・・・」という文言がある。「自国の繁栄の為には他国家他民族を抑圧し」というのは「あんたに言われたくない」(この点、日本は米英の弟子?かもしれない)とはいえるかもしれないが、これはほんとうのことである。米英は今でもそのきらいがあるし、世界各国大なり小なりこの傾向はあるのではないか。これに対して米英支は同年11月27日「カイロ宣言」をだしている。その中で、「・・・・日本国の侵略を制止し、且之を罰するために今次戦争を為しつつあるものなり」と言っている。山岡荘八だったか、小説「太平洋戦争」で、これは目クソ鼻クソを笑うであるとか書いてあったが、日本が鼻クソかと思うところがあるが、まあことばの喧嘩のようなものだろう。ところが日本がまけると、カイロ宣言の言い分が正しいことになる。連合国の正義(実は邪義)によって日本国を罰したのが、極東国際軍事裁判である。したがって、基本的には国際法とは無関係なところを持っている裁判である。(続く)
.. 2006年09月10日 21:40 No.20001
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