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「六ケ所再処理工場」の | 「審査合格」について語る | 「稼働させる理由ない」 | 「もう少し強い熱意で活動していたら事業を | 止められたかもしれない」 └──── (地震がよくわかる会)
数年前の青森の集会で、平野良一さんの話を聞く機会があった。80才 後半ぐらいだが、かくしゃくとして、闘士のような雰囲気があった。
以下の記事は東奥日報(2020年7月31日)に掲載されたものです。 再処理工場の「審査合格」について、核燃サイクル事業を推進して きた橋本勲さん(元六ケ所村助役)、反対してきた平野良一さん(元 核燃料廃棄物搬入阻止実行委代表)のお二人に、記者がインタビュー した記事のうち、平野良一さんの部分を抜粋したものです。
稼働させる理由ない 平野良一さん
反核燃の市民運動に携わってきた平野良一さん(91)は「審査で 安全性が本当に確認されたのか。想定外の事故が起きても適切に対処 できるとは思えない」と、再処理工場の審査合格に異を唱える。 「そもそも今、再処理工場を稼働しなければならない理由はない。 原発はほとんど止まっていて、使用済み核燃料を再処理工場に運び出す 必要性も、再処理してプルトニウムを取り出す必要性も見当たらない」
批判の矛先は13兆9干億円に上る総事業費にも向けられる。「国民の 電気料金が入っているという認識があれば、事業に対する姿勢も丁寧に なるはず」と日本原燃で相次ぐトラブルを批判した。 1995年4月、六ヶ所村のむつ小川原港に海外返遼のガラス固化体( 高レベル放射性廃棄物)が陸揚げされるのを「腹立たしい思い」で 見ていた。25年たつ今も、国内の最終処分場は決まっていない。
木村守男元知事の時代、木村氏とトイレで出くわしたことがあった。 「青森を最終処分場にしないで。それだけは意地でもやってほしい」 と伝えた。木村氏は「私もそう思う」と同意してくれたという。
.. 2020年08月05日 19:03 No.1997001
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