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「コロナには換気を、原発事故避難は密閉を」の矛盾 | 「広域避難計画」はコロナ対策で策定がますます不可能だ └──── (東海村議会議員)
「6月議会、阿部の村議会一般質問の一部を載せます」より
「コロナは換気を、原発事故避難は密閉を」の矛盾
Q5:コロナに対応した広域避難計画の根本的見直しが必要だが?
A5:自然災害・原子力災害とも、より多くの避難所開設を検討する。 親戚・知人宅等への避難も検討をしてほしい。 発熱・咳(せき)等の方の専用スペース確保に留意する。 原子力災害での避難用バスは咳エチケット等の確保、健康状態の 確認等をし、日本バス協会の「対策ガイドライン」も参考に、 県や内閣府と調整する。 避難所の間仕切りは国際基準を踏まえ、基準作りと充実を図る。 避難用バスの乗車人数、避難先の収容人数の再編は未決定。 県内の賃貸用住宅は65,000戸を確保できる見込みだが、 自治体ごとの配分は未定である。
コメント:避難計画はそもそも被曝と汚染を前提としているので 理不尽なものです。 さて、避難先の収容人数は大幅な再検討が不可欠です。 実際に65,000戸の確保は、まずできないでしょう。 それに確保できたとしても全然足りない数です。 すでに策定したと発表した自治体は、笠間市、常陸大宮市、 常陸太田市、鉾田市、大子町の5市町です。 でも、どこも重要課題が全く未解決のままですから、 策定したと言ってはダメでしょう。 その上、今度は新型コロナ感染対策、3密対策をしなければ ならなくなりました。コロナ対策は換気が基本ですから、 「密閉して避難」とは正反対の対応になるのです。 避難用バスに何人乗せられるのか、避難先の施設では十分な 間隔をとれるのか。こうした新しい課題を加えれば、 広域避難計画は、コロナ対策で策定がますます不可能だと わかります。
(「あべ こうし ニュース」−原発をなくして安全なふるさとに− 議会報告 第20号 2020年7月15日 発行者:阿部功志 より了承を得て抜粋)
.. 2020年08月06日 07:44 No.1995009
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