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「大東亜建設の大理想も一時の夢と付するのみか、光輝ある三千年の歴史を有する帝国を今日の如き悲惨極する状態にしてしまって今更其責任を誰に問ふべくも無いが、吾々国民としては日本を立派に築きあげた先輩、祖先に対し申し訳なく又苦境のままこの国家社会を受け継がねばならぬ青少年諸君に対しても誠に済まない気がする。 之から建設せらるる日本は真の民主の而も今迄と全く異なり、武力に頼らざる所謂平和の文化日本でなければならぬが之が大変な仕事である。之がうまく行けば真の日本の姿が顕現れて軍閥、官僚、財閥等により曲げられた前の日本帝国の時よりも真の国民の幸福がもたらされるかも知れぬが、うまくいかなければ憐れな日本国が出来るかも知れない。其の如何は全く今後の人、所謂今の青壮年の人の双肩にあると思ふ。・・・・・」 今の日本、国民の幸福がもたらされたか、それとも憐れな日本国か?少なくとも、真の国民の幸福からは遠い。しかも現在国家は危うい状況にあるように思える。主権在民などと言っているうちに、国家は国民から借金して、国民に借金を返せなくなりそうな状態である。外国に援助するのはいいが、有り難がられない国もあり、公害の工場ができたといって恨まれる援助もあるという。やはりそれは一人一人の責任で、責任の重い人はあるだろうが、責任のない人はない。
.. 2009年10月17日 14:43 No.199001
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