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新型コロナが終息するまで、東海第二原発再稼働工事の | 中止を求めます | 「原発災害時の屋内退避と被ばく防止の両立は困難」
私たち反原発自治体議員・市民連盟は、5月13日、新型コロナ感染状況 下に原発周辺住民の安心・安全、東海原発に働く原電社員と東海第二原発 再稼働工事で働く労働者の健康と命を守るために、不要不急な再稼働工事 を直ちに停止するよう求めました。 さらに6月3日、東海第二原発の再稼働には、いまだ周辺6市村の賛同 が得られず、避難計画もできていない状況で、不要不急な工事は中止する よう改めて要望しました。その後も、原電からの明確な説明がないまま、 再稼働を準備する工事は継続されています。
新型コロナ感染が終息しない現状では、広域避難計画は「三密」対策を はじめ抜本的な改定をしなければなりません。過酷事故が起きた際に、94 万人が一斉に避難することが不可能な現状では、「屋内退避で当面は大丈 夫」との方向を出さざるをえなくなります。 これに対し、日本科学者会議は、コロナ状況下で「原発災害時の屋内退避と被ばく防止の両立は困難」とし「収束まで運転停止を」求めています。
原子力施設がひとたび事故を起こせば、放射性物質防護のために屋内退 避場所は『密室』になり、避難場所自体で感染爆発がおこれば、取り返し のつかない恐るべき事態が想定されます。これを防ぐ対策がなければ再稼 働することはできないまずです。
また、6月12日の東海村原子力問題調査特別委員会では、阿部功志議員 から東海第二原発再稼働のための工事資金やその後の回収について質問し たところ、原電は全く回答できませんでした。原電の資金調達やその後の 経理状況に対する不安はぬぐえません。 貴社が安全対策工事と称する再稼働工事はクラスターになりかねない状 況が指摘されており、感染症が拡大した場合に貴社原電が全責任を取れる とは思えません。 改めて、新型コロナが終息するまでは、一切の工事を中止するよう強く 要請します。
.. 2020年07月05日 06:50 No.1974001
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