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武田信玄は城を築かずに領地に収め、強力な軍事力を培うには、まず自分の領地の農業生産を安定させることが大切だと考えました。そのため信玄はまず堤防を築いた。釜無川に御勅使川の急流が入り込む難所に信玄堤を築いた。さらに信玄堤の前後には、松林を育成し、堤防を守るための水害防備林もつくった。
このほか、税制改革、製紙や鉱山の開発、土地開発など内政に優れた武将でした。信玄の死後、甲斐の国は織田・徳川の連合軍に敗北し消滅します。徳川体制になっても信玄の偶像は恐れられ、いち早く幕府直轄の天領下に収め、武田の遺風を消滅させる政策を強いた。
日照時間が長く、昼と夜の温度差が大きく、雨が少ない甲府盆地では、自然条件を生かして果樹栽培が盛んです。盆地周辺の扇状地では、江戸時代から、ぶどう、梨、桃、柿、栗、りんご、ざくろ、銀杏が栽培され、この8種類を総称して「甲州八珍果」という呼び名も生まれました。ぶどう、桃、すももの生産はいずれも日本一の座をキープしています。
さくらんぼは山形に続いて2位です。山梨県は面積の80%が山林で占められていますが、江戸時代には天領、明治に入ると国有林となり、現在、山林の45%が県有林となっています。県民への払い下げがなく、これほど県有林の面積が多いのは全国でも例がないです。
習い事が盛んな県です。文部科学省の調べによると、小中学生の70%が習い事をしています。人口10万人当たりの習い事教室数でも、書道教室が全国1位、茶道教室は3位、ピアノ教室6位と高く、公民館などでの高齢者教室の参加率も全国一です。
昨年、山梨へ入って桔梗屋で有名な信玄餅を購入したのですが、桔梗屋ではキュウリも栽培して販売していました。夏野菜であるキュウリは癌も風邪も予防できるといいます。また、武田信玄の話に戻りますが、信玄は山梨県を代表する歴史的偉人です。その菩提寺となっている恵林寺では、武田信玄を偲ぶお祭り「信玄公忌」を行っています。
.. 2020年06月25日 08:15 No.1966001
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