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「武士道といふは死ぬこととみつけたり」で有名な『葉隠』のふるさと佐賀は、かつて鍋島藩35万石の城下町でした。この鍋島家を抜きにして、佐賀の歴史を振り返ることはできないでしょう。
佐賀は長崎本線上にある為、観光客は下車することなく長崎まで行くことが多い。吉野ケ里遺跡が発見されて観光地化したものの、佐賀はまだまだ通過県であることに変わりはないでしょう。ホテルの件数も人口一人当たり全国で一番少なく、まさに「なんにもなかとこ」です。
佐賀では、昔から『葉隠』の精神が風土に根付いてきました。江藤新平に代表される潔癖な気質が県民の間に育まれ、全国でも最も汚職の少ない県となっています。ちなみに九州人の焼酎の飲酒量は全国でもトップクラスでありますが、こと佐賀に関しては低いのです。これも県民風土に照らし合わせると納得できるでしょう。
佐賀はNHKの連続テレビ小説「おしん」で物議をかもした県です。明治初期には、11人の参議のうち4人までが把前の出身者で占められていました。江藤新平、副島種臣、大隈重信がその代表格で、佐賀の教育水準の高さの表れといえます。
また大正から昭和初期までの司法士や会計検査士の数は全国トップで、まさに教育権の代表格といえます。しかし戦後になると、県の財力がなかったため、教育予算は全国でも最下位となり、『葉隠』の精神も消え失せました。
佐賀の男性の実労働時間は全国でもトップクラスです。よく働く男性が実に多く、堅物なので、結婚してからも浮気の心配がないと言います。問題は几帳面なことで、あれこれ干渉しすぎるきらいがあります。
親切心から聞いているのですが、女性はこの親切心をなかなか理解できず、うるさく思うかもしれません。そのうえ感情表現や愛情表現が下手なのも、欠点の一つといえます。ビジネスマンとしては、あまりにも自分を追い込む性格があるから、特に佐賀人を部下に持った場合、余裕を持たせるように導くことが肝要だと言います。
1985年7月に佐賀空港が開港しましたが、年間の累積赤字は4億円にも上ります。佐賀空港便は昼間に集中していて、アクセスは極めて悪い。県庁は職員に佐賀空港を利用させるようにしていますが、日帰りできず、コストは増加しているのです。
.. 2020年06月13日 09:07 No.1955001
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