|
従来食品原材料に「でんぷん」「デンプン」などと表示されたものは、実際には酸化デンプンや酢酸デンプンなどの加工されたデンプン、すなわち加工デンプンであることが少なくありませんでした。そこで厚生労働省は、2008年10月、11品目の加工デンプンについて、食品添加物として取り扱うことを都道府県に通知しました。
その11品目は次の通りです。アセチル化アジビン酸架橋デンプン\アセチル化酸化デンプン\アセチル化リン酸架橋デンプン\オクテニルコハク酸デンプンNa\酢酸デンプン\酸化デンプン\ヒドロキシプロピルデンプン\ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン\リン酸架橋デンプン\リン酸化デンプン\リン酸モノエステル化リン酸架橋デンプン。
これらの11品目は、いずれもデンプンがベースになっているとはいえ、化学的な処理が行われているため、別の物質になっています。その点では、元のデンプンと同様に安全という見方はできません。
内閣府の食品安全委員会では、これら11品目について「添加物として適切に使用される場合、安全性に懸念がないと考えられる」としていますが、発がん性や生殖毒性について試験データのない品目のあるため、安全性が十分に確認されているとは言えない状態です。
なお、これら11品目については、いずれも「加工デンプン」という簡略名での表示が認められているため、通常どれが使われていても「加工デンプン」としか表示されていません。
カゼインは、もともと牛乳に含まれる物質で、普通はカルシウムと結びつき、さらにリン酸Caと結びついています。牛乳が白く見えるのは、これらの成分によるものです。カゼインは、アイスクリームやゼリー、魚肉練り製品などに使われます。元来、牛乳に含まれる成分ですから、安全性に問題はないと考えられます。
.. 2020年06月04日 09:34 No.1946001
|