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:コロナ患者急増、病床削減計画見直しの可能性 政策の矛盾露わに 「官民合わせて過剰となる約13万病床の削減が必要」(2019年 10月政府の経済財政諮問会議) 「コロナ対応で病床が不足する事態を起こした一因は 国の政策にある」と強く批判(医労連)
…新型コロナウィルス感染者の病床不足が問題となっている中で、 厚生労働省がこれまで5年にわたって進めてきた全国の病床削減計画を 見直す可能性を視野に入れていることがわかった。 政府は昨年秋に、13万床の病床削減を目安として掲げ、病院名のリスト も作成。その対象となっていた公立病院はコロナ患者の受け入れを 求められており、政策の矛盾を指摘する声が出ている。
<13万床削減要請の衝撃>
◎ 昨年10月の政府の経済財政諮問会議。「来年9月までに、まず 公的・公立病院の見直しを出していただく」−加藤勝信厚生労働相は 全国の自治体を対象に、余剰病床の削減計画を提出するよう要請。 民間議員からも「官民合わせて過剰となる約13万床の病床の削減が 必要だ」とする提言が行われた。 これらは昨年6月に閣議決定された経済財政の基本方針である 「骨太方針」に「地域医療構想」に沿った医療提供体制の効率化と 題して盛り込まれたものだ。 同9月には、厚生労働省が公立病院と日本赤十字社などが運営する 公的病院の4分の1を上回る424の病院について再編や統合が必要だ として個別の病院名を公表。病床が逼迫している東京都でさえ、 国家公務員共済連九段坂、東京都台東区立台東、東京都済生会中央、 東京都済生会向島などの各病院が対象として挙げられた。 名指しされた病院のある地域では、地域医療を支えてきた病院の 閉鎖や再編に対し住民による反対運動がおこった。
.. 2020年04月21日 07:53 No.1905001
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