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安倍首相が原因の人災である (その4)(5回の連載) 平時で消費税5% コロナ対策でゼロ%に (京都大学大学院教授) (第二次安倍内閣の内閣官房参与だった)
6.平時で消費税5% コロナ対策でゼロ%に
◎ 昨年10月1日からの、10%への消費増税で、日本経済は大変な打撃 を受けました。10月から12月の実質GDPは年率換算で7.1%減という 未曽有の落ち込みです。これは国民1人あたり、その3カ月間で7から 8万円の被害があったということ。 だから、政府は、コロナ被害が生じる前の時点で、国民1人あたり 10万円程度を配らないといけないじゃないか、という話です。 そして、そんな状況の上に新型コロナウイルスが襲い掛かった のです。観光業・イベント業・サービス業全般、そこに物を卸す 製造業全般で、相当な被害が出ています。
◎ 現時点で分かっているだけでも、大丸百貨店心斎橋店は 売上45.5%減、JR東日本110億円減、JRA(無観客開催)150億円 以上減、といった具合です。売上が半減した企業、さらには7割減、 8割減という企業がざらにあるので、国民全体で10%、20%の GDP減も十分にあり得ることでしょう。 これまで、大事件によってGDPが減少した例を見ると (年率換算)、 ・リーマンショック(2009年1から3月期)17.7%減 ・消費税10%(2019年10月から12月期) 7.1%減 ・東日本大震災(2011年1から3月月期) 5.5%減
◎ 消費税増税の打撃は東日本大震災を上回ります。さらにコロナ ショックをリーマンショック級とすれば、東日本大震災の3カ月後に リーマンショックが来たような状況になります。 新型コロナ問題が起きる前までは、私は消費税を5%に戻すことを 主張していましたが、新型コロナの大被害をふまえれば、ゼロにする しかありません。収束したら、様子を見つつ3%、5%と上げていく 方法もあるでしょう。
.. 2020年04月20日 08:06 No.1903001
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