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フランスは3月中旬から外出自粛に踏み切りましたが、そこに至る までには1,000人、後に100人と、人数を示しつつ段階を踏みました。 経済への被害を最小限にすることを意識しています。 興行や企業活動など、国内で行なわれるイベントのほとんどは 1,000人に満たない規模であり、それで社会が営まれています。 この現状を無視して、安倍首相は日本の社会・経済活動をいきなり ストップさせたのです。
4.新型コロナ被害をどう見るべきか
新型コロナウイルスによるとみられる肺炎では、日本国内で40人を 越える方が亡くなっています(3月25日現在)。これは不幸なこと ですが、そもそも肺炎は現在の日本人の死因の第3位にあたり、 年間約10万人が亡くなっています。それも、年によって1万人以上の 差があります。 たとえば2009年に11万人が肺炎で亡くなったのに対し、2011年には 12万人。2017年から18年の間も2,000人が増加しています。 事実として、新型コロナウイルスによる肺炎の死者数は、少なくとも この差の範囲にとどまっています。肺炎はさまざまな理由によって かかりますから、今回の新型コロナ肺炎も、数ある原因のひとつ として見ることも可能です。
さらに重要なデータがあります。3月16日の報道では、新型コロナ ウイルスの検査で陽性反応を示して亡くなった方のうち、60歳以上は 中国で93.7%、イタリアは94%。60歳未満の死者は6%です。 年齢階層別のデータが詳しく出ているのは中国ですが、50歳以下で 罹患した人の致死率は0.5%です。その若い方の中にも、持病があった 人がいるはずなので、大きな持病がなく罹患した50歳以下の致死率は もっと低い。
イタリアからは、40歳未満で新型コロナに罹患して亡くなった方の うち、基礎疾患がなかった方は「皆無だった」という報告も上がって きています。 これらの状況とデータをふまえれば、少なくとも、日本経済を 動かすメインである健康な若年者たちは、過剰に新型コロナウイルスを 恐れる必要はないと言わざるを得ないと思います。 (その3)に続く
(「紙の爆弾」2020年5月号(鹿砦社発行)【特集】
.. 2020年04月16日 08:33 No.1902002
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