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令和に入ってからの出来ごとですが、大手の従業員の自殺が報道されました。大手電機メーカーの新入社員の自殺は、30代の教育主任だった男性上司が自殺教唆容疑で書類送検されました。この事件は、4年前に起きた大手広告企業の社員寮での投身自殺で騒がれたブラック企業、パワハラ問題の事件と同じようなことを行なったわけです。
問題は自殺する以外に道がないと思わせたような場合には殺人になる事件ということです。自殺する前に書き置きメモが公表されました。以下の文章です。「社内の電話にて研修の内容について質問され、内容を理解しておらず答えられなかった私に対して『次同じ質問して答えられんかったら殺すからな』」
「5階喫煙所に向かう途中『お前が飛び降りるのにちょうどいい窓あるで。死んどいた方がいいんちゃう?』『どろどろ●●ができるな』」「社内の電話にて大学での研究テーマ発表資料に関して質問に答えられなかった私に対して『自殺しろ』」
2年前に起きた愛知の大手自動車メーカーの従業員の自殺した案件が労災認定となったという報道も昨年ありました。当初、企業は遺族側に対して「死亡は上司の言動によるものとまでは認められず、会社として責任を負うものではない」と説明したものの、上司のパワーハラスメントが原因だと労働基準監督署は判断したのです。
このケースも本社に配属された後、上司から繰り返し『バカ、アホ、こんな説明ができないなら死んだ方がいい』などと言われ続けられたと言います。実際のやりとりは当事者でないとわかりませんが、報道された『』書きの言葉に対し、もし管理者から「これはパワハラでない」と思うのであれば、根本的な対策が必要かもしれません。
パワーハラスメント3つの要素@優越的な関係に基づいて行われること。A業務の適正な範囲を超えて行われること。B身体的若しくは精神的な苦痛を与えること又は就業環境を害すること、この定義を見てかなり強い意志を持って意識改革に取り組む必要があります。
あおり運転防止にはドライブレコーダーが活用されました。画像も音声も入っているので一目瞭然でしょう。メモを残すよりスマートフォンで会話録音するほうがリアルなやり取りが保存できるわけです。
.. 2020年03月15日 07:35 No.1875001
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