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安倍首相の「場当たり要請」が教育現場に起こした混乱状態 | 小学校では学童保育までの時間をどうするの? | さらに気の毒なのは突然キャンセルされた給食業者だ | どれだけの損害か? └──── (たんぽぽ舎ボランティア)
◎ 2月27日(木)18時30分、突然発表された、安倍首相による全国一斉 臨時休校要請、しかも3月2日(月)から。 2月28日(金)朝、すぐに校長たちが教育委員会からの指示を受ける。 その後、3月2日月曜日からの休校に向けての準備。生徒への説明、 指示。もちろん学校には長期休みはあるのだが、休みに向けて、 普通は徐々に準備をしていく。それが、わずか1日の準備期間。
◎ 私の役割はエプロン・テーブルクロスの回収。教育委員会の指示は 「回収せよ。コロナ菌でもつくとまずいので。」通常大した 仕事ではない。 しかし、たかがこの程度の事でも、「どうするの?」と、もはや パニック状態だ。 一つ一つは普通だったら、何でもないのだが、一気にとなると 混乱の極みだ。
◎ 帰りの昇降口。いつ会えるかわからない生徒を見送った。 「先生、今までありがとね。」と言ってくる子。全部持ち帰りの荷物 があまりに重く四苦八苦している子。突然の別れに泣きじゃくる子。 生徒が帰った後、エプロン・テーブルクロスの回収確認に全クラスを 回った。 学期の最後はいつも清掃してきれいなのだが、惨憺たる有様だった。 通常の清掃の時間さえ取れない状態だったのだ。 学年最後なので、3年の場合は戻れない可能性もある。生徒によって は遠くの高校に行く子もいる。しかも3月2日は都立高校入試発表。 発表を受けて、合格の場合はいいが、不合格の場合はケアが必要だ。
◎ 「休校をするな」と言うのではない。 しかし、休校した場合、どのような事態が発生するのか、検討した 上で「要請」を出したのか? 各省庁、専門家が意見を出し、調整して行っているのか。(映画では そんな場面が出てくるのだが…)
◎ 首相の「要請」を教育委員会は「命令」と受け取る。 ある教育委員会幹部は「拒否の選択はない。」 場当たり的な対応としか受け取れない。 新型コロナウイルス感染防止のための指示は前日まで、細かくされて きていて、それに従って計画を立てていた。
.. 2020年03月04日 06:31 No.1862001
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