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「全国の小中高休校」について−3つの判断材料の記事 | イ.後手批判受け異例判断 ロ.各自治体から批判の声 | ハ.安倍首相がやるべきことはPCR検査を保険適用し | 医師の判断で即座に検査できるようにすること
イ.「瀬戸際」強い危機感 首相、臨時休校要請へ 後手批判受け異例判断
(前半略) 一斉休校について、官邸サイドから打診を受けた文部科学省幹部は 「実施は困難」との考えを伝えていた。だが政権幹部によると、27日に 首相が一斉休校要請を判断。同日午前から文部科学省の藤原誠事務次官 ら幹部が官邸に何度も出入りし、調整に当たった。文科省内では一斉 休校のニュースが流れると担当職員が総立ちになり「信じられない」 との声が漏れた。
急転直下の首相の判断には、政府の新型肺炎対応に対する批判の 高まりがある。 野党は「非常に手ごわいウイルスを相手に対応が後手後手に回って いるのは明らかだ」(志位和夫共産党委員長)とこぞって批判する。 中国からの入国制限など水際対策を講じたものの、国内での感染を 許したためだ。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」を巡っては乗客乗員の 集団感染を招いたとの内外の批判も大きい。報道各社の世論調査では 軒並み内閣支持率が下落した。首相周辺は「長期政権の安定性を示す ためにも、首相には挽回したいとの思いは強い」と指摘する。
だが一斉休校に対しても疑問の声が上がる。立憲民主党幹部は 「子どもを預けられない人はどうするのか。対策を取っているとの 姿勢を示すだけの対応だ」と疑問視した。 自民党の閣僚経験者からも「こんな決定をしたら日本中が大混乱 する。首相に翻意を促すべきだ」との声が上がる。 首相の表明後、共働き世帯の保護者らからの苦情や相談が地元 自治体に殺到していると聞いたといい「今回の『決断』が今後の政権 運営に響かなければいいが」と顔を曇らせた。 (2月28日茨城新聞朝刊3面より抜粋)
.. 2020年03月01日 06:22 No.1858001
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