|
(上)(3回の連載) 規制委は被災原発の「審査書」は撤回すべき 東北電力の経理的基礎を問うべき 事故に対処する人員の確保が不十分 (たんぽぽ舎)
1月24日参議院議員会館で「再稼働阻止全国ネットワーク」主催の 院内集会が開催された。テーマは「女川原発2号炉の適合性審査に ついて」(16項目の質問書を1週間前に送付)をメインに「原発の 稼働状況と今後・稼働状況、審査状況・特定重大事故対処施設の審査と 設置予定・バックフィットの検討状況・新検査制度の導入」の 予定だった。
ところが規制庁側が女川原発2号機についてはまだ審査が終わって いないことを理由に、回答を拒否、当日は具体的な問題点については 一切答えなかったため手続面にのみ集中して、市民側から疑問点を ぶつけるに留まった。
東海第二に続き被災原発の女川原発2号機の再稼働に道を開く 「審査書(案)」は既に決定されていて、パブリックコメントを受けて 審査書決定の直前にあると思われるのに、具体的な点には一切答えない 規制庁側の姿勢には強く抗議をしながら、他の問題についての議論に 移っていった。
女川原発2号機でのやりとり
手続き、特にパブリックコメントまで終わっているのに、この場で 質問に答えない(答えられない)のはどうしてか、といったところに 質問と意見は集中したが、規制庁から出席した担当者は苦しい回答に 終始した。
原子力規制委員会は2019年11月27日に女川2号炉の設置変更許可 審査書(案)を全会一致で決定し、12月27日までパブリックコメントを 募集し、現在その回答と審査書をまとめている段階だ。だからこそ、 私たちの疑問に明確に回答できなければならない。 また、決定前に最後に市民が意見を言う場であり、それについての 釈明を規制庁が事務方として説明しなければならない。 原子力規制庁が質問文の指摘に自信を持って回答することが 出来ないからの回答拒否である。
女川原発では何が問題か
規制庁からの回答はなかったが、東京と仙台で質問を提出した。 その要旨は次の通り。
.. 2020年02月21日 05:26 No.1852001
|