|
! 聖火リレーの出発点 これでいいのか? 石丸小四郎 (双葉地方原発反対同盟)
◎ 第一原発過酷事故の収束“人・物”の物流の拠点として機能した Jヴィレッジ。 ここが「3.11 大震災・復興五輪の聖火リレーの出発点」と大々的に 宣伝したJOC(日本オリンピック委員会)である。 そこが、高い空間線量がいたるところにあることが分かった。 49ヘクタール、東京ドーム10個分だ。全8面の天然芝、全天候型 人工芝1面、屋外人工芝2面の計11面のピッチを備える。 第一原発から南30キロ地点にある。この問題点を探ってみた。
◎ グリーンピース・ジャパン(国際環境NGO)が、Jヴィレッジ周辺で 行った放射線調査で、複数のホットスポットがあることが確認された。 最大で毎時71マイクロシーベルト、高さ1メートルで1.7マイクロ シーベルトの放射線量が計測されたと公表した。 グリーンピースはすぐに小泉環境大臣に調査結果を通知。放射線 モニタリングと除染を実施するよう提言していた。
◎ 今回確認されたホットスポットは、2011年以降の放射線調査で 発見されたホットスポットの中でも、非常に高いレベルの放射線量 だった。ここは、サッカー大好き人間が集まる場所であり、健康への 影響が心配されている。 更に、ここは東京五輪の聖火リレーの開始地点にもなっている場所 である。こんな場所が、いたるところに高濃度放射線が存在し、人が 集まる場所なのだから呆れるほかない。2011年3月15日から2013年 6月30日までスポーツ施設としては全面閉鎖。 国が管理する原発事故の対応拠点となっていた。昨年7月から 部分的に開所した場所である。
◎ 12月16日、現地を見て回った。(※資料2)は物量拠点の中心で 中小タンクなど資材置き場があった所だ。(※資料3)は、広大な 駐車場であり、汚染物質が運び込まれた可能性は究めて高い 場所だった。 (※資料4)は、Jヴィレッジスタジアム前のモニタリングポストだ。 今も0.094マイクロシーベルトあった。事故前の約3倍の線量だ。 ここは汚染車両や工事車両がひしめいていた場所だった。それをいい 加減な除染で開所した国と東電の責任は極めて重いと いわねばならない。
.. 2020年01月17日 08:07 No.1831001
|