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■--プロトニクス
++ 六 (大学生)…90回          

エレクトロンの性質を利用した工学技術をエレクトロニクスという。半世紀前には今日の技術は予想できなかった。水素は原子核として陽子一個とそのまわり?に存在している水素一個で水素原子を造っている。水素が原子核だけになれば、陽子(プロトン)である。プロトンの性質を利用した工学技術はまだ未開拓である。これをプロトニクスとよべばいいと考えて、検索したら、プロトニクスという語は使われはじめているらしい。しかし、まだきわめて限られた領域のようだ。電子の約ニ千倍の質量があるから、電子のように軽やかには動けないが、電気量が同じなのはおもしろいところである。さしあたって、プロトニクスで人工放射性物質の放射能をなくす技術が開発できないだろうか。
.. 2009年04月05日 21:56   No.183001

++ 六 (大学生)…91回       
書き間違えたので訂正します。「そのまわり?に存在している水素一個で」電子一個でのまちがいです。放射能をなくすには、核種を変えるしかない。そういうことができるための基礎的研究は、まだできていないだろうけれど、原理的可能性については、すでに言われている。技術的にとりくんで成果を出すには、早すぎるテーマかもしれないけれど、現実の必要としては、早すぎるテーマではない。むしろ遅すぎるテーマでなかろうか。
.. 2009年04月07日 20:42   No.183002
++ 原田 裕史 (幼稚園生)…1回       
地震と原発情報

平成19年(2007年)新潟県中越沖地震で被災した東京電力柏崎刈羽原発でトラブルが続発しています。地元紙(新潟日報)が伝えるところによると、地震後8件もの火災が発生し、柏崎市消防本部により3/7付けで火気作業などの禁止命令が出ています。3/25には作業を中断しているはずの4号機建屋で男性が重傷を負うなど、事故が絶えません。
・「火災の再発防止を誓う―東電」【09年4月2日:新潟日報】
こちら
・「柏崎刈羽原発1号機で火災 点検中8件目、1人やけど」【09年3月5日:山陰中央新報】
こちら
・「原発4号機建屋で作業事故」【09年3月24日:新潟日報】
こちら

 そもそも、東電は柏崎刈羽原発は1号機、7号機の点検を済ませてから再開へと予定を発表していたにも関わらず、7号機のみの再稼働へ変更するなど、約束を反故にしてまで再稼働を急いでいます。そのしわ寄せが現場に現れているかもし
れません。
 専門家の間で意見が割れていると伝えられていた新潟県技術委でも、意見が割れたまま、結論を急ぎ座長私案をベースに国の意見を追認する方向で報告がまとめられました。その結論には国の判断と異なる意見は載せられず、責任を回避したようにも見えます。
・「県技術委結論 国の責任がかすんでいる」【09年3月19日:新潟日報】
こちら

「原発からいのちとふるさとを守る県民の会」が新潟市で行なった投票では全525票中、「(運転再開)反対」371、「(運転再開)賛成」44、「わからない」
が110だったそうです。一般家屋で火災が起きなかった地震で原発のみが火を出し、防災無線からは情報が流れず、インターネットも役に立たず、そういう状況に実際に会えば、普通の感覚あれば再開反対以外に選択肢は無いと思います。
・「運転再開、あなたは賛成?反対?」【09年3月7日:新潟日報】
こちら

 今、あの柏崎刈羽原発の土地が更地だったと仮定して、これから原発を建てる事を検討していると仮定して建設に賛成できないのであれば、再開に反対しなければならないでしょう。そもそも、政府規制当局と電力会社は地球科学者が活断層と呼ぶ物を活断層と呼ばず、「活断層はありません」と宣伝し続けて来ました。
 「新たな断層が発見」という記事が新聞に載ることがありますが、断層が在ることは元から判っていたものを、基準が変わったら「活断層では無いもの」から、「活断層」へと変わっただけのことばかりです。言うなれば、危険から目を逸ら
して建てられた原発たちです。彼らの「安全」という判断が、危険でないわけがありません。

.. 2009年04月08日 09:04   No.183003
++ タク (社長)…279回       
 大学教授、技術者、研究者など約4200人に「生命科学」「エレクトロニクス」など13分野の860の項目について、2035年までの間に「技術的に可能になる時期」を尋ねたところ、一家に1台、掃除や洗濯などができるロボットが一般化する時期は、2011年から2015年とする回答が最も多く、ガン化の機構解明に基づく治療応用は、10年後と予測されました。
 同時通訳機能が付いた電話の一般化は2011年から2015年、マグニチュード7以上の地震予知技術やアルツハイマーの薬は2016年から2025年に登場するといいます。

.. 2009年04月12日 08:49   No.183004
++ 今井 (幼稚園生)…1回       
2007年7月16日に発生した中越沖地震以来、全7基が止まっている東京電力・柏崎刈羽原発。

この間東京電力は赤字に転落し「3年連続の赤字は何としても回避したい」
(2009年3月31日清水正孝社長)として無理やり7号機を再開しようとしています。
しかし地元3首長が同意を示した直後に、停止以来9件目の火災を発生させ再開は当然にも遅れる見通しとなっています。
(9件目の火災については、ちょうどこの時サクラ調査で新潟へ行っていた8名が急いで原発にかけつける消防車に出会いました)

地元にとっては、原発が停止している事で原発関連交付金が減少し、東京電力が赤字に転落しために法人市民税が入らないなど、財政的には苦しくなっています。

都市では電気を使い、地域にはお金を落とすかわりに危険施設を押しつける。
原発はそんな構造でこれまで続けられてきました。

今回は柏崎出身の伊藤久雄さん(東京自治研究センター)に「原発に頼らない地域づくりを考える」というテーマで具体的に提起してもらいます。
(共同研究の成果の発表)

以下は、7号機再開の動きに対する伊藤さんの言葉です。
「柏崎刈羽原発は、さる4月7日、新潟県が設置した「原子力発電所の安全管理に関する技術委員会」(座長、代谷誠治・京大原子炉実験所教授)が、機器の点検作業が最も進んでいる7号機の安全性について、再開容認の見解をまとめた最終
報告書を知事に提出した。
これを受けて、今日(10日)にも泉田新潟県知事、会田洋柏崎市長、品田宏夫刈羽村長の三者会談が開かれ、運転再開を認める方針とされている。
しかし、はたしてそれでいいのか。今回は柏崎市財政を検証する中から、
「原発に頼らない地域づくり」のあり方を議論したいと思う」

.. 2009年04月15日 10:12   No.183005
++ 茂野さおり (幼稚園生)…1回       
 間際にはまだツボミも硬く、11日に咲いてるのか?と言う状態だったという柏崎・刈羽村の桜は、まるで待っててくれるかのように10日から咲いたそうです。2日とも良い天気でなによりでした。

1.1日目(4月11日−土曜日)
 午後3時に柏崎駅到着、石川・富山の志賀原発反対活動の皆さん、地元の皆さんと合流し、日が傾きはじめた頃桜調査をはじめました。
 柏崎駅から車で送っていただく途中新地になった場所、新しく建て変わった家が目につきました。地震でやられた場所だそうです。
 1年半以上たっているのに..被害の大きさを改めて実感しました。
山際で原発からの風が吹きだまる、40代の女性2名が相次いで癌で亡くなったと言う地区にある赤田農村公園という場所に行きました。
ソメイヨシノなのに、葉芽ばかり出て花が少なく妙な感じでした。
公園の入り口からカウントして行って、ちょっと奥まった方にある桜を見ていたら、なんか部分的に葉ばかり妙に茂ってる部分発見、桜調査ベテランの奥田さんに見ていただくと「てんぐ巣病ではないか」ということ。放射能に関係あるかないかはわかりませんが、全体的に弱ってる感じでした。花は目立った奇形はなく、去年よりは数が減ったとのことでした。
 夜の交流会で、現地の活動、石川・富山から参加してた方々の活動をじかに聞けて嬉しかったです。地元の反対運動もなかなか精神的にも労力も大変なようで、特に都市部と違って人間関係のシビアな場所での反対運動、都市部でもなかなか近所に原発反対言い辛いのに活動されてるのは頭が下がります。そんな厳しい状況でも「刈羽村生命を守る会」の皆さんが「廃炉」に向けて活動され、新潟のプルサーマルを止めたと言うパワーに感動しました。
夜もふけて旅館へ戻る時、原発の方へ消防車が走って行くのを見ました。原発は大丈夫かと緊張しながらも疲れてあっと言う間に寝ました。

.. 2009年04月16日 08:38   No.183006
++ 茂野さおり (幼稚園生)…2回       
2.2日目(4月12日−日曜日)
昨夜の火事はやはり原発だったようです。5号機倉庫火災との事。
火災すらマトモに管理できないのに、原発再開などもっての他。と思いました。
 原発敷地近くのサービスホール周辺の桜と、少し離れた十日市農村公園で観察しました。サービスホール周辺の桜は1日目の赤田公園に比べると花のつきは良かったけど、やっぱりてんぐ巣病に感染していました。ここも奇形の花は少ない感じでした。
コミュニティーセンターの桜は、センターの入り口に向って後ろ側に排気塔が見えて、観察中風が流れ込んでくる感じでした。細い木は花芽がなくて葉芽ばかりの木もありました。若い木って花が咲かないのかな?その辺も気になったけど専門家でないので残念。周りに建物があるので日当たりの問題もあるのかもしれない。
十日市公園の桜は、ぱっと見はとても花が多くて枝の先まで咲いてました。遠めでは普通の桜に見えて安心したのですが、良く見たら葉芽が所々に出て、やはりてんぐ巣病が出てる部位が。花の奇形はここも少なかったようです。
その後サービスホール見学。もう二度と火災を起さないぞというカラーで高そうな紙のPRちらしとか、エライさんがしゃべってるビデオが延々流れてましたが、昨晩の火事。苦い笑いしかでませんでした。
ホールは原発に向って丘の上に建っているので、排気塔の風を受けそうです。無料で遊ばせられるキッズコーナーもあります。子供を遊ばせに来ていて被災したらどうするんだ。働いてる若いお姉さんの健康は? ..考えさせられるものがありました。
その後駅前でお昼ご飯食べて東京に戻りました。
 皆さん大変お世話になりありがとうございました。

.. 2009年04月16日 09:24   No.183007
++ 浜岡ネットと9.30実行委員会 (幼稚園生)…1回       
 東海地震(M(マグニチュード)8以上)の震源域の真上にある中部電力の浜岡原発(1〜5号機、1〜2は廃炉決定)は”世界で最も危険な場所に建つ原発”といわれています。その浜岡で、さらに危険度を増すプルサーマルが実施予定という。今、MOX燃料(プルトニウムとウランの混合)の輸送船が仏国を立ち、日本へ向かっています。5月中に静岡の御前崎港につく。放射能(死の灰)と原発事故の危険性をさらに増大させる
.. 2009年04月17日 18:12   No.183008
++ 槌田 敦 (幼稚園生)…1回       
 今、東京電力の柏崎刈羽原発7号機の運転再開が多くの心配の声、反対の声を押し切って強引に進められています。
 たまたま、9件目の原発火災が4月11日発生して少し延びていますが、再開強行の基本構造は変わりません。
 この7号機は「損傷が一番少ないので再開」と宣伝されていますが、'07年中越沖地震の時、唯一大量の放射能(ヨウ素)を出した原子炉です。(刈羽村の女性達のサクラ調査でも判明)なぜ7号機のみが放射能を大量放出したのか、東電には「説明責任」があります。
明解な説明を求めるものです。
 '08年7月29日の参議院での「サクラと放射能汚染」の記者会見の時発表された文章がとても参考になり、問題点を解明しています。
「7号機再開問題が焦点の今」ですので、広くご紹介します。

 2007年7月地震があり、柏崎刈羽原発7号機は放射性ヨウ素を大量に放出した。翌年春、付近のサクラの花に異常が多発した。その関連を考える。

1 7号機排気筒放射線モニター
 7月16日10時13分、巨大な地震が柏崎市と刈羽村を襲った。
第1図に示すように、7号排気モニターは、放射能をまったく放出していないことを示していた。
 又、敷地内モニタリングポスト(9機)では、第2図に示すように、地震前の早朝の雨による変化があっただけで、地震直後には変化がなかった。
 (なお、17日夜の大きな異常は放出されたヨウ素が雨で地上に落ちた効果と思われる)

2 排気筒定期測定
 ところが、翌17日午後1時、たまたま1週間との排気筒定期測定(フィルター測定)において、大量の放射性ヨウ素などが放出されていたことが分かった。東京電力は、同日放出量は葯3億ベクレルと速報した。

.. 2009年04月19日 07:59   No.183009
++ 山崎久隆 (中学生)…33回       
■7号機再起動の申し入れ
 東京電力は2月19日、中越沖地震で停止中の柏崎刈羽原発について、7号機の地震被害復旧と耐震補強が完了したとして、起動試験に入りたいとの申し入れを新潟県と柏崎市、刈羽村に行った。再起動後一月ほど機能確認試験を行い、引き続き営業運転に入る意向という。
 これに対して県の技術委員会の委員などからも時期尚早との意見が出され、実際には起動準備の完了には程遠く、いくつもの積み残しが指摘されている。

■ポンプケーシング問題
 6、7号機の再循環ポンプはインターナルポンプで、それまでの大きな再循環ポンプ2基と長大な配管に変えて、10台のインターナルポンプとしたことで、配管からの冷却水漏れ、放射性物資漏洩は無くなったことで安全性は向上したと宣伝されてきた。
 ところが、今回の地震では、このインターナルポンプを覆っているモーターケーシングの「健全性」が大きな問題となっている。
 再循環系の配管を取り付けている従来型BWRは、地震により大きな震動を受ければポンプと配管の取り付け部や配管のノズル部に大きな力が加えられ破断の恐れがあるが、インターナルポンプの場合は、ポンプケーシングと圧力容器の取り付け部に同様の問題が生ずる。
 しかも再循環系の配管の場合は内圧が70キログラム/センチメートルを大きく超えることも想定するため、肉厚は10センチ近くもある。しかしインターナルポンプのケーシングにはそのような圧力がかからないため、はるかに薄い。
 このケーシングにかかる地震動では、特にこれまであまり問題にならなかった上下動の揺れによる座屈が焦点になっている。原子炉設備小委に提出された東電の評価報告では、基準地震動と耐震強化用地震動の減衰定数を恣意的に操作し、許容値内に収める「ごまかし」があることが明らかになっている。すなわち、減衰定数1%と3%を使いわけて発生値を操作し、基準地震動による座屈想定応力制限値を変えているのである。
 基準地震動を738ガルとして計算した場合は、発生応力値195MPa許容基準値(IV-ローマ数字の4-AS値)207MPa、約21キログラム/平方ミリメートルで、減衰定数1%を適用しているのに対して、強化用地震動1000ガルで計算した時の発生応力値を190MPaとし、許容基準値と比べて余裕を大きくしている。しかし減衰定数は3%を適用している。つまり震動が減衰する割合を高く取っているので、そういうマジックが出来るのである。
 結局、7号機のモーターケーシングは、「許容値」ぎりぎりの力が加わることになる。東電の基準地震動に基づく構造強度評価結果では、195MPaの圧縮軸応力が発生することになっているのに対して再循環ポンプモーターケーシングの許容値(IV-ローマ数字の4-AS)は207MPaであるから、わずか6パーセント程度の余裕しかないことになる。しかもIV-ローマ数字の4-ASとは、弾性値範囲ではない。弾性値範囲はV-ローマ数字の3-ASである。この値を超えれば評価上の問題ではなく本当に座屈してしまうのである。

.. 2009年04月26日 08:48   No.183010
++ 山崎久隆 (中学生)…34回       
■再循環ポンプ10台全台破損の恐怖
 これまで安全審査においてインターナルポンプが全て破断をすることは想定されていない。
 確かに溶接の欠陥や応力腐食割れのような原因ならば10台全てのインターナルポンプケーシングが破断する可能性はほとんど無いかもしれない。
 しかし地震となるとそうはいかない。特に縦揺れの場合は、10台のポンプケーシングに加えられる力には、ほとんど違いは出ない。
 地震により縦揺れが起きる場合、同じ圧力容器に取り付けられたほとんど同一設計のインターナルポンプでは、数十センチの位置の違いは問題にならない。一つでも座屈してしまう可能性があるならば、全部座屈すると考えるほか無い。
 圧力容器にぶら下がるインターナルポンプのケーシングが座屈によって破断すれば、直ちに冷却材喪失事故になる。同時にECCSが起動しなければメルトダウンの可能性が出てくるが、震災時にうまく動くかどうか、また、このときには制御棒が全挿入されていなければならないが、震災時に設計通り入っているのかどうか、うまく冷却できるためには越えなければならないハードルは多い。
 震災時の原発で要求される安全設備の信頼性は通常運転時よりも遙かに過酷なのだ。
 その最も根幹に位置づけられるべき強度評価が一番問題を抱えているのだから、運転再開など論外なのである。

■新指針にも違反
 新耐震設計審査指針では、残余のリスクという概念を導入した。様々な想定をし、それが十分だと考えていたとしても、実際はそのような想定を超えてしまうこともあり得るとの考え方を導入している。
 しかしインターナルポンプの健全性は、残余のリスクとさえ言えないリスクをかかえてしまっている。
 さらに柏崎刈羽原発の周辺で起こり得る地震に関する想定も、もっと大きな想定をすべきとの主張をする地質学者が何人もおり、県の技術委員会でも大きな争点になっている。
 残余のリスクとは、そのような争点を全てクリアした上でもまだ残るリスクというべきものであり、今のままでは安全側になど立っておらず、あちこちリスクだらけだ。
 再循環ポンプの健全性評価ひとつを見ても「耐震安全性は確保されている」との評価は誤りであり、それを追認する県の技術委員会も国の安全委員会も新指針に明らかに違反をしている。
 自ら作った指針さえ守れない行政や電力に運転再開などと言う資格はない。

.. 2009年04月26日 09:03   No.183011
++ 山崎久隆 (中学生)…35回       
■志賀原発訴訟、危機感をも忘却した判決
 2009年3月18日、名古屋高裁金沢支部は、志賀原発2号機運転差止控訴審判決において原告側敗訴の判決を出した。
 金沢地裁が2006年3月24日に運転差止判決を出してから3年、判決翌年の3月25日には判決の指摘したとおり、能登半島沖地震が発生、想定を超える地震が志賀原発を襲った。このとき2基の原発は、控訴審でも争点となった臨界事故隠し(1号機)とタービン損傷(2号機)のために止まっていたため、重大事故には至らずに済んだ。
 控訴審判決で「2007年3月の能登半島地震でも放射能漏れにつながるような原
子炉の損傷はなかった」などとしているが、とんでもない話である。動いていたらどうだったか、地震の最中に止めていることができたのは、裁判で闘っていたからではないか。そのような想像力も働かないのかと思う。
 その後同じ年の7月16日には中越沖地震が発生し、想定の地震動を大きく上回った東京電力の柏崎刈羽原発は、7基とも現在も止まったままだ。こちらは運転中だったことで、放射性物質が環境中に放出され、運転停止操作にも手間取り、結果的に止めることが出来たとはいえ、地震時の危険は志賀以上だった。
 二つの原発が示した警告に応えられるのか、いま正念場にさしかかっている。

.. 2009年04月26日 11:43   No.183012
++ 原田 裕史 (幼稚園生)…2回       
 中越沖地震(柏崎刈羽震災)で被災した東京電力柏崎刈羽原発1号機の原子炉設置許可を取り消すよう国に求めた訴訟で、最高裁第一小法廷(甲斐中辰夫裁判長)は上告を退けました。新潟日報は「中越沖の警告無視か」「弱まる行政監視機能」と司法不信を報道しています(注1)。
 同原発7号炉の再稼働を巡る動きがピークに達するこの時期の決定は、行政に阿る(おもねる)と言われても仕方が無いでしょう。「三権分立」は本来国家の根本であり、これが確立していないのであれば、現代国家失格ではないでしょうか。
 柏崎市長、刈羽村村長が早々に再開容認を表明している中、県知事、市長村長の3者会談を前に県知事も容認するという報道が流れましたが、知事は「議会に諮る」と再開を認めていません。これを受けた県議会では「責任分散アリバイづくり」と、こちらも「責任回避」の声が上がっているようです(注2)。
 電力会社は国に、国は地方自治体に、責任の押し付け合いの世界ですが、県議会が責任の一端でも負えないようであれば、再開などするべきではないでしょう。
 現在、またGW明けの再開容認報道が流れています。更に長期間認めないよう、県知事に応援のメッセージを送りましょう。
 
 国を挙げて被害を心配する東海地震の想定震源域のど真ん中に建つ、中部電力浜岡原子力発電所では今年一月に1,2号炉が廃止に向けて放射能の減衰待ちに入りましたが、その替わりとして、5号炉建設当時「これが最後」(中部電力の発言))と言っていたにもかかわらず、6号炉計画が浮上しています。反対講演集会が5/10に御前崎市で行なわれます。たんぽぽ舎ではツアーを計画していますので、皆さんご参加お願いします(注3)。

(注1)関連記事として「柏崎原発訴訟 地震棚上げの門前払いだ」(社説)
   [新潟日報4月24日(金)]がある。
こちら
(注2)原発3者会談 知事 真意見えぬまま 「議会説明」が突然浮上
    「責任分散 アリバイづくり」 議会側 批判や戸惑い
    [新潟日報 4月11日]
(注3)たんぽぽ舎一斉メール(TMM:No777)によると、ツアーの受付は5月4日付けで定員に達し、受付終了との事です(編集部)。

.. 2009年05月08日 07:00   No.183013
++ 柳田 真 (小学校中学年)…19回       
1.1979年 米国スリーマイル原発事故が発生!
 1986年 旧ソ連 チェルノブイリ原発事故が発生!
 30年前と23年前に、世界の2つの大国(米国と旧ソ連)でおきた原発事故は大きな被害と影響をもたらした。米国ではスリーマイル原発事故後の30年間、新規原発は建設できず、ゼロが長年つづいた。旧ソ連では原発事故で万をこす人々が死亡し、ガンになり、放射能は8000kmもはなれた日本まで来て、食品汚染が大問題となった。旧ソ連は原発事故で国家が傾き、ソ連邦は解体した。

2.たんぽぽ舎はチェルノブイリ原発事故後の反原発(原発廃止)の雰囲気と運動の波の中で、1989年東京神田に誕生した。都労連有志原発研究会の先史的活動と約1年の準備的活動を経て。
 誕生のキッカケは「放射能測定器を買って、食品汚染を調査しよう。合せてみんなが自由に集える場=ひろばをつくろう」の発言・提案(鈴木千津子さん)からだった。測定器(600万円)と事務所借り(敷金ほかで、7〜800万円)の合計1千数百万円規模の新事業は、男性陣をひるませたけれど、女性陣のおもいと度胸はそれを簡単に打ち破った。(測定器600万円は鈴木さんの私費で購入)多くの人々の協力−都庁と23区の公務員労働者−でたんぽぽ舎は出発できた。同時に高木仁三郎氏(故人)の依頼で脱原発法1千万署名連絡所も初めから同居した。仕事をやめてたんぽぽ舎代表を鈴木千津子さんがひきうけ、脱原発法1千万署名運動専従に石渡希和子さん、のち伴英幸さん(現・原子力資料情報室共同代表)が事務所につめた。

3.こうして出発した、たんぽぽ舎が「石の上にも3年」をはるかにとおりこし今年20年をむかえた。メインスッタフも20年たち、50〜60代になった。この20年、全力で、そして夢中でやってきた。毎月の家賃払いが一番キツかった。(財政問題)この20年間、多くのことがあった。「毎月の家賃が40万近い原発反対事務所の運営はキツイ。ムリ。早期につぶれる」のプロの下馬評をよそに、いくつかの山あり谷ありの困難をのりこえ、活動を持続−拡充してこれた。
その中で、東京圏において、反原発運動の一つの確固とした拠点としての位置をうるに至った。全国的にも、地震研の活動やサクラ調査ネットワークの活動等々で広まった。

4.この20年間よくやってきたなと思う。力を合せ、協力していただいた多くの皆さんと共に祝う会にしたい。(自分にもちょっぴりゴホービかな)そんなおもいで5月23日(土)にたんぽぽ舎20周年記念の集いが企画されました。
 第1部は、広瀬隆さんの記念講演と原発現地・全国各地のリレートーク、第2部はパーティーで、懇親と交流会。出し物として憲法と原発の群読も。運動の出発点・原点をふりかえり、今後の活動へのいくつものヒントがえられる集いにな
ると思います。やや長い時間ですが、初夏の一日を、久しぶりに会う旧友、知人らと楽しくすごしたい。多くの皆さんの参加を期待します。

.. 2009年05月15日 08:23   No.183014
++ 渡辺寿子 (幼稚園生)…1回       
JCO臨界事故−健康被害裁判の控訴審判決−不当判決!

1.5月14日JCO臨界事故健康被害裁判控訴審判決が出された。東京高裁は一審に続き、大泉昭一、恵子夫妻の臨界事故による健康被害の賠償請求の訴えを一切認めず、原告全面敗訴の不当判決であった。裁判長は主文を言い渡すとあっという間に逃げるように閉廷してしまったので、理由はまったくわからなかった。判決後報告集会が持たれ、やっと中身がわかった。
 弁護士によると裁判所は昭一さんの皮膚疾患の悪化など健康の悪化と臨界事故の因果関係の立証には高度の蓋然性(確実性の度合)が必要で、それがないとしたが、ではどのような立証があれば高度の蓋然性が認められるのか何の基準も示されず、これではその立証は不可能となり、事実上門前払いとなってしまうとした。
また裁判所は恵子さんについてはPTSDではないと判断したが、裁判所はそもそもPTSDがどういうものであるか理解していない。本質的に誤っているとした。
 
2.大泉昭一さん、恵子さんお二人ともこの不当判決にめげず、臨界事故を風化させないためにも、最高裁に上告して最後まで闘う意思を表明。それを受けて弁護人、裁判を支援する会も御夫妻とともに最高裁まで闘っていくことを決めた。
 被害を訴えたくても訴えられない多くの東海村の被害者の声を代弁する思いも込めて唯一裁判に訴えた大泉夫妻の闘いは貴重である。危険な原子力利用を止めるためにも大泉夫妻の闘いをこれからも支援していこう。
                     渡辺寿子(原発いらない!ちば)

.. 2009年05月16日 07:33   No.183015
++ 柳田 真 (小学校高学年)…20回       
(1)たんぽぽ舎と浜岡原発止めよう関東ネットワークは5月17日(日)深夜、急遽MOX燃料の静岡御前崎港入港に反対して行動をおこしました。
 17日(土)夕方、静岡現地から「SOS」のTELがあり、翌18日(日)日中に色々の準備をして(横断幕作り、ビラ作り)、ワゴン車2台・12人で深夜参加しました。

(2)18日(月)早朝4:00に現地に着き、5時半頃舟が入り、6時08分接岸しました。
 このMOX燃料輸送船に向けて抗議し、横断幕を拡げ、シュプレヒコールしました。NHK、朝日新聞、共同通信ほかメディアが30人ほど取材していて、私たちの行動はNHKの朝のテレビ、ラジオ、日経新聞夕刊などで報道されました。

(3)早朝の2波の抗議集会のあと移動して、中部電力浜岡原発門前で午前11時に中電へ申し入れ書を2団体連名(浜岡ネットとたんぽぽ舎)で提出しました(約40人プラス報道陣20人位)。
  中電の対応は不誠実そのもので、名刺も出さず、会場も用意せず(門の道路のところで申入文を受け取るやり方)、MOX運搬車の予定時間も“聞いておりません”というふざけた答弁で、参加者から大きな怒りを買っていました。(いつもこんなやり方だそうですが…)

(4)当日は緊急行動でしたが、ワゴン車2台と運転手5名ほか多くの協力で、深夜・早朝行動をやりぬくことができました。帰りは現地の人々からの大きな拍手に送られて浜岡を出発、東京へ夕方帰京しました。

.. 2009年05月20日 06:11   No.183016
++ 今井 (幼稚園生)…2回       
今回のいろりばた会議は、元原発技術者の小倉志郎さんに提起していただきます。小倉さんは原発の設計・メンテナンス・トラブル処理に30年かかわってきており、今回のお話はその経験からの発言です。
 厖大な放射能(死の灰)をかかえた「55基の原発群」が立ち並ぶ日本では、そもそも自衛戦争などはできないことを具体的に証言します。

以下は、冊子「原発を並べて自衛戦争はできない」(著者:山田太郎 ※小倉さん
のペンネーム)よりの引用です。

「北朝鮮ばかりではなく、どの外国とであれ、あるいは、アルカイダなどの国籍不明の武力勢力とであれ、ひとたび武器を使用した紛争に日本が巻き込まれたら最後、原発が武力攻撃をされる可能性を覚悟せざるを得ない。その場合でも、原発を安全に護ることは不可能といって良いことは、既に説明をした。平和の下でなければ、原発は安全を保てないことは、原発の原理的・構造的な宿命なのである。」

防衛大臣・田母神さん・自衛隊員などにもぜひ聞いて欲しい内容です。

.. 2009年06月21日 08:46   No.183017


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