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■--学習会にご参加を
++ 冨塚元夫 (部長)…235回          

「原発のメルトダウンは津波ではなく、その前の地震によって
 |  引き起こされた」
 |  木村俊雄(元東電社員、炉心設計・管理業務担当)さんのお話
 | 1/21(火)「スペースたんぽぽ」
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

 1月21日(火)「スペースたんぽぽ」学習会
 講師:木村俊雄さん「原発のメルトダウンは津波ではなく、
 その前の地震によって引き起こされた」にご参加ください。

 実は、木村さんのこの発言は、2013年以降マスコミによって無視され
続けてきました!

「原発メルトダウンの原因は津波ではなく地震?この大スクープを無視
するな!」

 2019年8月30日の週刊プレイボーイでコラム「古賀政経塾」を連載中
の経済産業省元幹部官僚・古賀茂明氏が、福島第一原発のメルトダウン
に関する新事実に言及する、として、文芸春秋8月号の記事を
紹介しました。

 「木村氏によれば、地震で原子炉圧力容器につながるジェット
ポンプの配管が破損し、そこから冷却水が漏れ出てしまった。(中略)
 2013年に定められた新規制基準は根本から見直す必要がある。
なぜなら、メルトダウンは津波によって起こったもので、地震動では
主要な設備・機器は壊れなかったという前提で基準が
つくられているから。」

 しかし、実は新事実ではなく、木村さんの主張は2013年9月11日から
28日まで18回連載の朝日新聞プロメテウスの罠“追いかける男”
「肝心な過渡現象記録を出せ!」にて詳しく紹介されています。

 「福島第一原発事故の原因を東電は津波のせいにする。だが、津波が
襲う前に地震が原発を壊したのではないか。1号炉は配管などが破損、
冷却水の喪失が炉心溶融を起こした可能性が高い。であれば福島以外の
原発も対策が必要で、再稼働を急ぐのは危険だ。東電と東芝の元原発
技術者が真の原因究明に乗り出した。
 だが、「過渡現象記録装置」の肝心なデータが消えている…。
 事故後、国会事故調委員を欺き、重大な情報を隠し続ける不実の東電
を、データ分析のプロ中のプロ、「炉心屋」が冷静に追い詰める。」
.. 2020年01月14日 08:14   No.1826001

++ 冨塚元夫 (部長)…236回       
 また木村さんは岩波書店「科学」(2013年11月)に詳細な論文を発表
しています。
「地震動による福島第一1号機の配管漏えいを考える−東京電力
「福島原子力事故調査報告書」と新規公開データの考察から」です。
ぜひご覧ください。

      1/21学習会にご参加を!

「原発のメルトダウンは津波ではなく、その前の地震によって
 引き起こされた」

講 師:木村俊雄(元東電社員、福島第一の
           炉心設計・管理業務担当)さん
日 時:1月21日(火)19時より21時
   会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
   参加費:800円(学生400円)

.. 2020年01月14日 08:19   No.1826002
++ 木村雅英 (社長)…408回       
「迫りくる巨大地震と巨大噴火」を放置するな
 | 規制委が「合格しても安全と言えない」のは当然?
 | 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その214
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

 去る12月5日に開催された「原発・核燃料サイクルの即時中止を!
省庁・全国市民・議員の院内集会」(主催:脱原発政策実現全国ネット
ワーク、共催:ストップ・ザ・もんじゅ)は、多数の市民や議員が参加
しとても興味深いものであった。
 ここでは巽好幸さん(神戸大学)のお話「迫りくる巨大地震と巨大
噴火」を紹介する。

◎日本列島では地震はいつどこで起きても不思議ではない
 「1%の地震発生確率」だから大丈夫ではない

 例えば、1995.1.17兵庫県南部地震の事前の発生確率は0.03〜8%
 (約1%)、2019.6.18山形沖地震の事前の発生確率は1.3%であった。
 「地震動予測地図2019」(地震本部)は最低レベルの確率に過ぎない

○南海トラフ巨大地震
 フィリピン海プレートが南海トラフから沈み込み、陸側の地盤に
溜まった歪みが一気に解放され、九州・四国沖から紀伊半島・東海沖で
地震が連動して発生(M9クラス超巨大地震)する。
 大都市圏のライフラインがストップし想定被害者数32万人以上(
東日本大震災は2万人強)、経済被害額220兆円(東日本大震災は
17兆円)が、今後30年間に70%起こりうる。

○首都直下地震
 地球上で最も地震が多発する首都:2つのプレートが沈み込み、
海溝型・プレート表面・内陸型の3つのタイプの地震が起こりうる。
(30年に70%ゆえ)1年以内の発生確率は約5%で、2人に1人が
被災者になる。

○東北沖アウターライズ地震
 海溝型地震の発生でプレート境界の歪みが解放され海洋プレートが
引っ張られてアウターライズ(海溝外縁隆起帯)が破断して起こる
地震。陸から遠いので揺れは小さいが、断層の運動により津波が発生。
 1896年明治三陸沖地震の37年後、1933年昭和三陸沖地震では大船渡で
約29mの津波。2011年大平洋東北沖地震のあと20××年にアウター
ライズ地震で巨大津波が再襲来する?

.. 2020年01月14日 08:32   No.1826003
++ 木村雅英 (社長)…409回       
◎日本列島にいつ噴火してもおかしくない火山が300!

○111ある活火山も300ある待機火山も、いつ噴火しても不思議ではない
○火山の寿命は100万年以上
○マグマ溜りを直接かつ正確にイメージングした例はない
=>にもかかわらず、規制委との審査会合で、例えば日本原燃は
「巨大噴火が可能な量のマグマ溜りが存在する可能性は十分
小さく、…」と評価。

○火山災害は次の7つ
 1.溶岩流、2.火山灰(降灰)、3.噴石(火山弾・火山岩塊)、
4.火砕流、5.火山泥流、6.山体崩壊、7.火山ガス・噴煙=>
火山の冬

○大山火山と若狭湾原発の評価で、勾配の影響(50cm)が風向きに
よって異なるのに評価が不十分。評価基準の見直しが必要。
○超巨大噴火は「今後100年間に約1%の確率で発生」
 平均周期は統計的にまちがい!現状では科学的予測は不可能。
 超巨大噴火の発生確率は、阪神淡路大震災前日の地震発生確率
と同程度。
 鬼界カルデラ噴火による南九州縄文人絶滅事件。

 巽さんは、最後に首都直下地震・南海トラフ地震の30年発生確率70%
と、超巨大噴火の100年発生確率1%を確認し、「首都機能移転難航・
2020年東京オリンピック・2025年大阪万博・誤った社会通念」の
刹那主義的無常観が日本人の災害観かと憂えた。
 鬼界カルデラ噴火の縄文時代には、原子力発電も死の灰も無かった。
福島第一原発事故を経験しながら、再び9基もの原発の稼働を容認し、
計16基に合格を与えた原子力規制委員会もこの「無常観に根差した刹那
享楽主義」に陥っているのだろうか?
 歴代の原子力規制委員会委員長が<合格しても安全とは絶対に言わ
ない、稼働させるかどうかは国と電力会社の問題>と責任逃れをする
のも当然か。

.. 2020年01月14日 08:41   No.1826004
++ 島村英紀 (社長)…525回       
南海トラフ地震の先祖
 | 警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 その329
 └──── (地球物理学者)

 「半割れ」が地方自治体に混乱を起こしている。南海トラフ地震の
震源域の半分でマグニチュード(M)8クラスの地震が起きるのを
「半割れ」という。
 残りの半分が近々起きるのではないかということで、この地域に
避難を呼びかけるのか、それはいつまでなのかに政府や自治体は
苦慮している。
 鉄道や道路が止まり、経済活動がストップすることに、いつまで
耐えられるかが問題になっている。

 自治体は「自分たちの地域に被害が出ていないのに避難の呼びかけに
応じてくれるだろうか」と住民への周知に懸念を示しているのだ。

 南海トラフ地震は「先祖」が何回か知られている。近年では、
一回前の先祖は1944年の東南海地震と1946年の南海地震の東西に
別れて起きた。ただし2年も間があいているから、すべての経済活動を
止めて待つには長すぎる。

 2回前は1854年の安政東海地震で、このときは東が先、32時間後に
西に大地震が起きた。
 じつはその前の1707年の宝永地震は一挙に起きた。その前の1605年の
慶長地震も一挙に起きた。
 こうしてみると、いままでの例から見ても、待っている間に起きた
例はほとんどない。「半割れ」が起きても、数日待てば次の大地震が
起きる見込みは少ないのだ。

 いま もっと前の先祖を調べることが精力的に行われている。
 古文書を調べることは有力な手段だ。だが、地震計のない時代。
震度の大きかったところが震源にすればいいわけではない。人が多く
住み、歴史が書き残されているところと、そうではないところがある。
 また日本中どこにでも起きる可能性がある内陸直下型地震と、
メカニズムが違う海溝型地震である南海トラフ地震の先祖との
見分けも難しい。

 このほか、かつての津波の跡を調べる方法もある。最近、静岡県
西部を流れる太田川で河川改修工事が行われて、過去の津波で海の砂が
運ばれた堆積物の地層がいくつも現れた。ここは河口から2〜3キロも
遡ったところで、よほど大きな地震でないと海の砂を大量に
運んでこない。

 

.. 2020年01月14日 09:06   No.1826005
++ 島村英紀 (社長)…526回       
 いちばん古い津波堆積物は飛鳥時代の7世紀末だった。これは未知
だった南海トラフ地震の先祖で、西側では684年に南海地震の先祖と
言われてきた「白鳳(はくほう)地震」が起きていた。つまり白鳳
地震は南海にとどまらず、いまの静岡県にまで達していた巨大地震
だったことがわかった。

 だが、この地層を調べる手法は、数年以内に起きる「半割れ」には
使えない。
 政府や気象庁が「半割れ」のあとで、またM8級が3日以内に
発生したのは96回のうち10回あったとしている。
 だが96回のうち10回とは、1900年以後に起きた地震を世界中で
数えているもので、南海トラフ地震のような海溝型地震だけではなく
内陸直下型地震も含めているのである。

 恐れられている南海トラフ地震が「二つに分かれて、数日以内に」
起きてくれるかどうかは、じつは地震学者にもわからないのだ。

.. 2020年01月14日 09:26   No.1826006
++ 島村英紀 (社長)…527回       
「半割れ」はいつ起きるのか…
 |  南海トラフ地震の“先祖”を精力的に調査
 | 「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」コラムその329
 └──── (地球物理学者)

 「半割れ」が地方自治体に混乱を起こしている。南海トラフ地震の震源
域の半分でマグニチュード(M)8クラスの地震が起きるのを「半割れ」と
いう。
 残りの半分が近々起きるのではないかということで、この地域に避難を
呼びかけるのか、それはいつまでなのかに政府や自治体は苦慮している。
鉄道や道路が止まり、経済活動がストップすることに、いつまで耐えられ
るかが問題になっている。自治体は「自分たちの地域に被害が出ていない
のに避難の呼びかけに応じてくれるだろうか」と住民への周知に懸念を示
しているのだ。

 南海トラフ地震は「先祖」が何回か知られている。近年では、1回前の
先祖は1944年の東南海地震と1946年の南海地震の東西に別れて起きた。た
だし2年も間があいているから、すべての経済活動を止めて待つには長す
ぎる。
 2回前は1854年の安政東海地震で、このときは東が先、32時間後に西に
大地震が起きた。
 じつはその前の1707年の宝永地震は一挙に起きた。その前の1605年の慶
長地震も一挙に起きた。
 こうしてみると、いままでの例から見ても、待っている間に起きた例は
ほとんどない。「半割れ」が起きても、数日待てば次の大地震が起きる見
込みは少ないのだ。

 いま もっと前の先祖を調べることが精力的に行われている。
 古文書を調べることは有力な手段だ。だが、地震計のない時代。震度の
大きかったところが震源にすればいいわけではない。人が多く住み、歴史
が書き残されているところと、そうではないところがある。また日本中ど
こにでも起きる可能性がある内陸直下型地震と、メカニズムが違う海溝型
地震である南海トラフ地震の先祖との見分けも難しい。

.. 2020年01月14日 11:58   No.1826007
++ 島村英紀 (社長)…528回       
 このほか、かつての津波の跡を調べる方法もある。最近、静岡県西部を
流れる太田川で河川改修工事が行われて、過去の津波で海の砂が運ばれた
堆積物の地層がいくつも現れた。ここは河口から2〜3キロも遡ったところ
で、よほど大きな地震でないと海の砂を大量に運んでこない。
 いちばん古い津波堆積物は飛鳥時代の7世紀末だった。これは未知だった
南海トラフ地震の先祖で、西側では684年に南海地震の先祖と言われてきた
「白鳳(はくほう)地震」が起きていた。つまり白鳳地震は南海にとどま
らず、いまの静岡県にまで達していた巨大地震だったことがわかった。

 だが、この地層を調べる手法は、数年以内に起きる「半割れ」には使え
ない。
 政府や気象庁が「半割れ」のあとで、またM8級が3日以内に発生したの
は96回のうち10回あったとしている。だが96回のうち10回とは、1900年以
後に起きた地震を世界中で数えているもので、南海トラフ地震のような海
溝型地震だけではなく内陸直下型地震も含めているのである。

 恐れられている南海トラフ地震が「二つに分かれて、数日以内に」起き
てくれるかどうかは、じつは地震学者にもわからないのだ。

.. 2020年01月14日 13:01   No.1826008
++ 今井孝司 (大学生)…70回       
島村英紀さんのパンフレット
 |  「地震多発地帯・首都圏の地震活動」を読んで
 |  −関東地方の人はフィリピン海プレートの動向に要注意−
 └──── (地震がよくわかる会)

○去年4月末に行われた島村英紀さんの講演を元にしたパンフレット(
以下パンフと略する)が昨年末にたんぽぽ舎から発刊(頒価400)
されました。
 大変お忙しい中、校正作業でご面倒かけました島村英紀様、どうも
ありがとうございました。そして、去年はたんぽぽ舎30年の本の作成と
重なったこともあり、パンフ作成チームの方々はより大変だったことと
思います。作成チームの方にも深く感謝いたします。

○ パンフの表紙は安政地震(1854年)をモチーフにした
鯰絵(なまずえ)です。
 島村さんのホームページに『島村英紀の「大正期の出版広告学」』
(以下のアドレス)という記事があり、その中にこの絵の解説が
ありました。
こちら
 要石(かなめいし)を背中に背負ったナマズが、地震で壊れた千両箱に
しがみつく金持ちの首を締め上げている。
 地震によって失うものが多い金持ちや代官を描いた、庶民の痛烈な
皮肉を表している。
 この表紙の鯰絵の色が大変綺麗です。そして、中の図も全てカラー
で、通常の本と比べても遜色のないものと思います。

○ 感想については、以前(去年5月頃)書いたので、パンフを読む前、
読んだ後に、役にたつのではないかと考え、補足となるような図を
当会HP( こちら )内に作成しました。
直接リンクは以下の通りです。
こちら

.. 2020年01月15日 08:11   No.1826009
++ 今井孝司 (大学生)…71回       
 図の中で、特に注目してほしいのが、フィリピン海プレート上面の
深度を表す等深線です。東京都の直下30km付近に、陸のプレート(
北米プレート)と海のプレート(フィリピン海プレート)の境界が
あることを意味します。
 地震発生場所は相模湾よりですが、この境界が起した地震が
大正関東地震(関東大震災)(1923年M7.9)です。この地震よりも
マグニチュードが大きい元禄関東地震(1703年M8.2)も、同様な境界
で発生した地震です。

 パンフの中で言及されていますが、「海溝型地震が普通は海の底で
起きますが、関東だけは陸の下で起きてしまいます」ということが、
この補足図からも分るかと思います。

○ パンフの中に、東京都の防災会議がまとめた4パターンの地震=
東京湾北部地震(M7.3)、多摩直下地震(M7.3)、元禄型関東地震
(M8.2)、立川断層帯地震(M7.4)についての解説があります。
 この中でも、多摩直下地震と元禄型関東地震のふたつは上記の境界に
起因する地震であり、関東地方の地震活動において、フィリピン海
プレートの動きが大変重要であることが分かると思います。

○ 既出ではありますが、島村さんの過去の講演等を紹介した
まとめを、当会HP( こちら )の【特集】コーナー
上位におきましたので、よろしかったらそちらもあわせて
ご覧ください。

☆『地震多発地帯・首都圏の地震活動』
B5判32頁 (カラー) 頒価400円〔送料5冊まで100円〕
 発行:2019年12月 たんぽぽ舎パンフNo102
 問い合わせ・申し込み先:たんぽぽ舎
 「ご氏名、発送先住所、電話番号、冊数」をお知らせ願います
            TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
            メール nonukes@tanpoposya.net

.. 2020年01月15日 08:24   No.1826010


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