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これを示された山口県は、何の反論もできず、このやり取りが もとになって、「占用許可が憲法違反にならないことを説明して 下さい」との追及にも沈黙するほかなく、これが勝負を決しました。
◎ なぜ、そんな古い議事録を短期間に探し出せたかというと、吉田 議員の質問の台本を作ったのは私だったからです。 10月30日以後、古いノートから吉田正雄議員の質問の日を特定 できたので、国会図書館で議事録をコピーしてきたのでした。 ところで、「電源開発等に伴う損失補償基準」は昭和38年11月25日に 策定されましたが、その後、平成12年12月28日に新たなものが策定 され、同時に旧基準は廃止されています。
◎ そのため、新基準を入手しようとネット検索してみたのですが、 驚きました。 ネットでは、同基準については、埼玉県立久喜図書館からの 問い合わせに関する「レファレンス事例詳細」という記事しかなく、 そこには「『官報』,『基本行政通達』,『通産省公報』の各該当部分 になし。…国会図書館にも照会したが、資料はないとの事」と 記されていたのです。 国が如何に同基準を極秘扱いしてきたかを物語っています。
そこで、経済産業省に情報公開請求をして、同基準及び同細則を ようやく入手し、私のホームページ こちら の 上関原発の頁に掲載しました。ネット上で初の掲載になったと思います。
◎ 以上の経緯をなぜ記したかといいますと、国や電力会社と闘う には、このような資料を丹念に収集する必要があるということを 言いたいからです。 吉田正雄議員の質問の議事録がなければ、今回の中電のボーリング 調査中止は勝ち取れなかったことから、それは明らかでしょう。 脱原発運動がそのような質を備えていけば、運動の力量が大きく 強化されると思います。
.. 2020年01月09日 08:04 No.1825003
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