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(上)(3回の連載) | 東京電力による東海第二原発への支援決定は共倒れへの道 | とにかく異常である | 東海第二原発のために2200億円出資することは | 経営判断としては最早考えられない暴挙 └──── (たんぽぽ舎副代表)
目次紹介 1.東電はいったいどれだけ原発に費用をかけるつもりか 東海第二原発のために2200億円出資することは経営判断としては 最早考えられない暴挙 2.東電は日本原電からいくらで電気を買い取り、売るつもりか 東海第二原発を再稼働するメリットはどこにも見いだせない 3.台風災害と除染廃棄物 4.除染廃棄物の再生利用は問題 現存する廃棄物は測定を行い密封管理に速やかに移行すべき
とにかく異常である。 誰もが分かっているのに誰もが問い質さず、誰もが不合理と 思っているのに、それが前提となって物事が進む。
1.東電はいったいどれだけ原発に費用をかけるつもりか 東海第二原発のために2200億円出資することは経営判断としては 最早考えられない暴挙
東電の電力単価は、電気料金の契約書などから、一般家庭の 小売料金は概ね25円前後となる。(月間使用量360kWhとして 計算すれば24.51円)。 ただし500kWh以上の大口はkWhあたり17円前後(基本料金を 除く)となる。 つまり、東電が利益を出しながら「低廉な」電気を売り続けるには、 平均価格は10円ほどが最低線ということになる。新電力や他の電力会社 との競争を考えれば、大口分はもっと下げることになるかも知れない。 有価証券報告書の2018年度からは、もっと厳しい現実が見えてくる。 年間で売り上げた電力量は2303億kWhで、前年比マイナス 4.2%減、100億kWhも減っている。電力自由化の影響である。売上高 の内電力料金収入は6兆327億円、単純に電力量で割れば 26.19円/kWhとなる。 一方、営業費用の内電気事業営業費用は5兆7351億円で、 24.90円/kWhとなる。 この中には、1ワットも電気を生み出さない東電所有の原発の費用、 原子力発電費用が9892億円入っている。これがなかったとしたら 20.61円/kWhで済んでいたことになる。 もちろん、維持管理費用はかか
.. 2019年11月28日 19:24 No.1800001
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