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■--東海第二原発への支援をしてはならない
++ 山崎久隆 (社長)…872回          

 (上)(3回の連載)
 |  東京電力による東海第二原発への支援決定は共倒れへの道
 |  とにかく異常である
 |  東海第二原発のために2200億円出資することは
 |  経営判断としては最早考えられない暴挙
 └──── (たんぽぽ舎副代表)

目次紹介
1.東電はいったいどれだけ原発に費用をかけるつもりか
  東海第二原発のために2200億円出資することは経営判断としては
  最早考えられない暴挙
2.東電は日本原電からいくらで電気を買い取り、売るつもりか
  東海第二原発を再稼働するメリットはどこにも見いだせない
3.台風災害と除染廃棄物
4.除染廃棄物の再生利用は問題
  現存する廃棄物は測定を行い密封管理に速やかに移行すべき

 とにかく異常である。
 誰もが分かっているのに誰もが問い質さず、誰もが不合理と
 思っているのに、それが前提となって物事が進む。

1.東電はいったいどれだけ原発に費用をかけるつもりか
  東海第二原発のために2200億円出資することは経営判断としては
  最早考えられない暴挙

 東電の電力単価は、電気料金の契約書などから、一般家庭の
小売料金は概ね25円前後となる。(月間使用量360kWhとして
計算すれば24.51円)。
 ただし500kWh以上の大口はkWhあたり17円前後(基本料金を
除く)となる。
 つまり、東電が利益を出しながら「低廉な」電気を売り続けるには、
平均価格は10円ほどが最低線ということになる。新電力や他の電力会社
との競争を考えれば、大口分はもっと下げることになるかも知れない。
 有価証券報告書の2018年度からは、もっと厳しい現実が見えてくる。
 年間で売り上げた電力量は2303億kWhで、前年比マイナス
4.2%減、100億kWhも減っている。電力自由化の影響である。売上高
の内電力料金収入は6兆327億円、単純に電力量で割れば
26.19円/kWhとなる。
 一方、営業費用の内電気事業営業費用は5兆7351億円で、
24.90円/kWhとなる。
 この中には、1ワットも電気を生み出さない東電所有の原発の費用、
原子力発電費用が9892億円入っている。これがなかったとしたら
20.61円/kWhで済んでいたことになる。
 もちろん、維持管理費用はかか
.. 2019年11月28日 19:24   No.1800001

++ 山崎久隆 (社長)…873回       
るから、そんなわけにはいかないが、
再稼働のための柏崎刈羽原発の工事費用は合計で6800億円とされる
から、いかに重たい費用か分かるだろう。
 しかもこれは、2017年10月の段階での数値であり、今後の「特定重大
事故等対処施設」の費用を加えれば更に1000億円以上も増えるのでは
ないかと思われる。
 その上に東海第二原発の再稼働のために2200億円も出資するという
のは、経営判断としては最早考えられない暴挙だ。(中)へ続く
         (初出:月刊「たんぽぽニュース」11月号より)

.. 2019年11月28日 19:30   No.1800002
++ 事故情報編集部 (小学校低学年)…5回       
東海第二原発再稼働反対 署名6万人分 原電、初の受け取り
 |  市民団体−「声聞け」
 |  【11/27日本原電本店への「廃炉デー大アクション!」
   新聞3紙の記事より】
 

◆東海第二原発再稼働反対 署名6万人分 原電、初の受け取り

 茨城県東海村にある東海第二原発の再稼働に反対し、廃炉を求めて
いる市民団体が27日、原発を保有する日本原子力発電(原電)の本店(東京
都台東区)を訪れ、6万3328人分の署名を提出した。原電は昨年6月から
署名の受け取りを拒否してきたが、初めて受け取った。

 市民団体「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」と「再稼働阻止
全国ネットワーク」のメンバーらが午後3時半前に原電本店が入るビル
の玄関前で、担当者に署名簿が入った段ボールを手渡した。

 本店に入ることは拒まれた。東海村前村長の村上達也さんが「なぜ
社長が出てこない。こういう会社が安全第一だと言えるのか」と迫った
が、担当者は何も答えなかった。

 連絡会によると、原電は「原発で成り立っている当社の理念と相反
する」として、これまで署名の受け取りを拒否し、郵送しても
返されたという。
 参加者らが「署名を返さないで」と声を上げると、担当者は「今回は
それはしません。約束します」と明言した。
 この日は原電本店前や周辺でデモと集会もあり、約250人が「原発は
いらない」と声を上げた。(後略)
(11月28日東京新聞朝刊2面より抜粋)
 詳しくはこちらを
https://www.tokyo-
np.co.jp/article/national/list/201911/CK2019112802000140.html

◆原電へ署名6.3万人分 市民団体 東海第二の反再稼働
          (11月28日朝日新聞朝刊「茨城版」より見出し)

◆原電 やっと署名受け取り 東海第二原発再稼働反対
 市民団体「声聞け」    (11月28日「赤旗」15面より見出し)

※ビデオジャーナリストユニオンの遠藤大輔監督が、27日の行動を
 さっそく簡潔なニュースにまとめてくださいました。
 ぜひご覧下さい。
   情報提供:小熊ひとみさん
        (「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」)

.. 2019年11月29日 05:39   No.1800003
++ 山崎久隆 (社長)…874回       
東海第二原発への支援をしてはならない (中)(3回の連載)
 |  東京電力による東海第二原発への支援決定は共倒れへの道
 | 東海第二原発を再稼働するメリットはどこにも見いだせない
 └──── (たんぽぽ舎副代表)

2.東電は日本原電からいくらで電気を買い取り、売るつもりか
  東海第二原発を再稼働するメリットはどこにも見いだせない

 東海第二原発はとても再稼働など出来ない。
 2018年9月に新規制基準適合性審査をクリアし、同11月に20年運転
延長審査も通ったのは事実だが、再稼働の条件を満たすには防潮堤を
造り、緊急時対策所を整備し、格納容器冷却や格納容器ベントなどの
設備を改造・設置し、工事認可手続き後の使用前検査に合格しなければ
ならない。
 さらに地元の6市村からの同意を取り付けるだけでなく、県民の
7割を超える反対の声にどう答えるのか、周辺の30km圏内の「緊急時
防護措置を準備する区域・UPZ」の原子力防災計画の策定も終わって
いなければならない。

 原電のいう「2021年10月」再稼働は、少なくとも特重施設以外は
出来ている前提である。そのために東電と東北電力から合わせて1740
億円相当の資金支援を受けなければならない。
 さらに、運転を継続するには特重施設を2023年11月までに完成する。
そのためには5電力会社から合わせて3500億円の資金支援をしている
ことになる。

 東電は7月16日の記者会見で次のように答えている。
 『我々はお客様に低廉で安定かつCO2の少ない電気というものを
お届けするということが使命であると考えております。
 東海第二がそうした電源として耐えうるのかどうかということに
つきまして、市場の価格の見通しであるとか、再稼働に必要な安全対策
工事の見通し、工事期間であるとか、工事費であるとか、特定重大事故
等対処施設設置の見通し、あわせて、さらに地元のご理解を条件に、
こういったものを総合的に検討しておると、こういう状況で
ございます。』

 総額2200億円もの資金支援をするかどうかの判断には、市場価格から
見て妥当性のある料金でなければ低廉な電源とは言えないことを確認
している。

.. 2019年11月29日 05:51   No.1800004
++ 山崎久隆 (社長)…875回       
 では、日本原電が電気をいくらで売っていたのか。
 まず東日本大震災以前、2010年までの年平均発電量62億5411万kWh
/年とした場合、電力収入で割ると11.7円/kWhほどと見積もること
が出来る。
 特重施設などを建設した後は、3500億円を返済することになるので
kWhあたり3.7円ほど余計にかかると見積もることが出来る。
 合わせて15.4円がkWh当たりの単価となる。これに福島第一原発
事故により課せられることになった一般負担金の年85.25億円のkWh
当たり0.7円を加算すれば、16.1円程度に増える。

 原電が年間500億円の利益を上げようとするならばkWhあたり8円の
利益を乗せて、24.1円で売らねばならない。
 しかしこんな単価では誰も買わないだろう。東電の小売価格の
平均よりも高いのだから。

 原電は所有する4基の原発の廃炉費用に少なくても1800億円が必要と
みられるが、これを15年で積み立てるならkWhあたり2円ほどになる。
 利益なしでも18.1円程度の単価で売る卸売電気料金は、とても高い。
 LNG火力でも9.2円から13.7円、電力卸売市場(JEPX)の単価
は平均9円台である。東海第二の単価がいかに高いか分かるだろう。
 どんな角度から調べても東海第二原発を再稼働するメリットは
どこにも見いだせない。(下)へ続く
 (初出:月刊「たんぽぽニュース」11月号より)

.. 2019年11月29日 05:58   No.1800005
++ 浜島高治 (大学院生)…101回       
絶望「トヨタ式カイゼン」
 | 福島第一原発の現場はトラブル続きで悲鳴
 └──── (神奈川県在住)

 経産省は、国有化した東電改革を主導するために、2015年にトヨタの
元常務・内川晋氏を東電に送り込み、「トヨタ式カイゼン」の実行を
迫りました。

 初めの火力発電では、コンビナートの自家発電実践社のダイセル化学
に学んで事なきを得たようですが、次の送配電部門の東電PG(パワー
グリッド)では人員削減をやり過ぎた為に、9月の千葉は停電が長引き
大混乱しました(東京電力は首都圏を「保守」できない−経産省こそ
大停電の「A級戦犯」;選択19年/10月号)。

 そして福島第一原発です。11月25日の日経新聞朝刊8面:「福島第一
廃炉、東電は人手不足?募る規制委の懸念」。
 東電の現地所長は「カイゼン」で人を減らされ、トラブル続きで
悲鳴を上げています。
経産省担当者はまず現地で一緒に汗をかくことです。
 受験勉強延長画面だけ見ていては本当のことは分かりません。

.. 2019年11月29日 06:08   No.1800006
++ 柳田 真 (社長)…477回       
署名受け取り拒否の日本原電を茨城と共に全力追及
 |  みんなの努力−総合力でやっと「今回は受け取る」回答
 |  42年目に入った東海第二原発。
 |  「再稼働工事」を許さない行動を
 └──── (たんぽぽ舎、
            とめよう!東海第二原発首都圏連絡会)

◎11月27日(水)は雨の予報だったが、幸い、行動中は降らず、署名
提出−秋葉原周辺デモ−日本原電が入っているビルをとりまく「人間の
鎖」の3つを元気にやりきれました。
 昨年5月「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」が発足して以来、
旺盛に活動してきましたが、悩みは、「署名は受け取らない−私たちと
会わない」の日本原電本店の態度でした。どうしてこれを突破
するのか?議論が続いた。

◎ 6月21日の「東京新聞【茨城版】」で、日本原電の社長発言=
「地元に最大限の誠意をもって対応している」の記事を発見し、
「よし、これでいこうと意思統一」以後、茨城と首都圏でいっしょに
なって全力で努力した。
 茨城では、「日本原電地域共生部茨城事務所」を訪問し、追及、=
茨城では署名も要請文も受け取っているのだから、原電本店も同様に
受け取れ、茨城と東京でちがう態度=ダブルスタンダードをやめよと
追及。
 東京圏でも、たびたびの原電本店前集会、2万枚以上のビラまき、
署名6万余筆、原電本店へのハガキ、院内での署名手渡しの追及…
等々の努力を積み重ねてきた。
 これらの努力の総合力で、遂に11月27日午後、原電本店は「今回は
受け取ります」として受け取った。いんぎん無礼な態度であったが…。

◎村上元東海村長などの発言…「今、東海村では東海第二原発(
沸とう水型、110万kw)」の再稼働のための工事が始まっており、
工事車両などが村内を走っている。日本原電の今日の態度も不誠実で
ひどいものであり、原発という危険物を扱う企業として信用できない
と批判。」
 私たちも42年目に入った東海第二原発の再稼働を阻止するため、
東京電力による2200億円資金支援やめよ、12月4日(水)の第75回東京
電力本店合同抗議行動や東海村での再稼働工事に反対する活動を
今後もっと多くの人々の参加で盛り上げたい。

.. 2019年11月30日 07:18   No.1800007
++ 柳田 真 (社長)…478回       

◎当日は、「やや長い時間の行動」でしたが、250人の人たちの共同の
力で成功しました。カンパも3万6千円以上。11.27総括責任者として
心からお礼と、今後のさらなる努力をお願い致します。

.. 2019年11月30日 07:25   No.1800008
++ 永野 勇 (小学校低学年)…7回       
日本原電初めて署名を受取る
 |  11.27廃炉デー大アクションへの参加御礼
 └────  (「原発さよなら千葉」)

○ 皆さま、11月27日に日本原電本店前で行われた「11.27廃炉デー大
アクション」への参加本当にありがとうございました。
 当日は、雨模様でしたが、どうにか雨が降ることなく抗議行動を無事
終了することが出来ました。
 茨城県からは、村上達也さん(前東海村長)、県議、市議、村議を
はじめ多くの方が参加。
 参加人数は、署名提出時:210名、デモ行進時:250名、集会と
ヒューマンチェーン時:180名でした。

○ 署名提出行動で、初めて日本原電が署名をうけとりました。これは
私たちの粘り強い取り組みと茨城の方の後押しがあったから成しえたと
判断しています。
 しかしながら、署名の受け渡し場所については日本原電は、社内での
受取りを拒否し、やむなく日本原電の敷地内(ビルの入口)と
なりました。
 また「今回は受け取ります」の一点張りでした。これに対し村上
達也さんをはじめ多くの方が抗議の発言を繰り返し、参加者からも
怒りの声が上がり、集会参加者の声を日本原電に伝えることが
出来ました。

○ 続く路上記者会見では、記者からの質問に答えるだけでなく、
茨城県の県議、市議、村議からも東海第二原発の危険性を訴えることが
出来ました。
 デモコースは、比較的人通りも多く、400枚弱のビラをまくことが
出来、通行人や住民に東海第二原発の再稼働を止めようと訴え、盛り
上がったデモとなりました。

○ 最後の集会とヒューマンチェーンでは、茨城と地元からの訴え、
音楽演奏、2回のヒューマンチェーンで日本原電本店を包囲、長時間の
取り組みで疲れたが、参加者一同「東海第二原発の20年運転延長を
許さない!」の取り組みを強化することを確認し、終了しました。

全取り組みの内容は、「ユーチューブ・ユープラン三輪祐児」を
ご覧下さい。
前半部分
https://www.youtube.com/watch?v=6TEC0LzcwEw 
後半部分
https://www.youtube.com/watch?v=nnOLtccJe0E 

.. 2019年11月30日 07:36   No.1800009
++ 鈴木千津子 (小学校中学年)…16回       
脱・反原発の雑誌『NONUKES voice』を初めて出した出版社
 |  鹿砦社50周年の集い(12月7日土曜)に参加しよう
 |  小出裕章、足立昌勝、山口正紀、各氏らも参加・発言
 └──── (たんぽぽ舎)

 創業50周年記念出版「1969年 混沌と狂騒の時代」も去る10月29日発売
になりました(創業前後の経緯は文中、創業メンバーの1人、前田和男氏
のインタビューで明らかにされています)。
 出版記念、さらに忘年会も兼ね集まりを持ちます。
 全国の刑務所・矯正施設を回る女性デュオ「Pai×2(ペペ)」も
多忙な中、駆けつけ歌ってくれます。

日 時:2019年12月7日(土)15時から(14時30分開場)
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
              (JR水道橋から徒歩5分)
   「Paix2」ミニコンサートとトーク、その後懇親会
 予約申込先:鹿砦社東京編集室(03−3238−7530)へ
 会 費:1部と2部で3000円(学生2000円)

.. 2019年11月30日 07:41   No.1800010


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