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(その2) | 「バンザイ」の背後で隠ぺいされたこと 誘導される国民 | 現憲法に記された象徴天皇制と国民主権とは矛盾したもの | 皇位継承を男系のみとしているのは男女平等の精神に違反する └──── (たんぽぽ舎ボランティア)
前回(その1)で書いたように、現政権の失敗と腐敗の数々は見事に 隠ぺいされた。 新聞、テレビすべてのマスメディアが天皇即位を「晴れやか」 「健やか」などのキャッチコピーと共に、パレード記事のオン パレード。安倍首相の思う壺。 前日の「国民祭典」にはやはり裏があった。主催者は民間団体と 称していたが、実は構成するのは経団連、商工会議所、それに 「日本会議」らであった。 安倍政権を支持する団体で、「日本会議」の主導は間違いない。 「バンザイ」三省を長々と繰り返したことも予定通り。
ここで天皇制と憲法について考えて見よう。
1.現憲法に記された象徴天皇制と国民主権とは矛盾したもの であること。 皇位継承を男系のみとしているのは男女平等の精神に違反する。
2.宮中祭祀や皇室儀式を行うこと自体、憲法の政教分離規定と 矛盾する。根拠のない神話が天皇制には組み込まれている。
3.以上のように日本国憲法において第一章(天皇条項)と他の部分は 矛盾を内包している。
なぜ同じ憲法の中でこれほどの原理的矛盾が生じたか。 第二次世界大戦後、米国が日本を統治するにあたって、天皇を象徴化 することが最も相応しいという結論からなった妥協の産物であった。 本来ならば、多数の捕虜を殺害されたオーストラリアはじめ、東京 裁判構成国11カ国は裕仁天皇(戦史資料から命令、指示が明確に なった)を戦争責任で裁く意図があったが、米国の思惑で「戦争 放棄」を条項に盛り込むことによって、妥協がなされた。
このことは日本軍が他国を侵略し、数千万の人々を傷つけ、殺害 した「加害者責任」をも回避し、一方的な「被害者意識」を主張し、 国民を同じ気持ちにさせた。 またその代わりに日本国民が被害者となった米国の「原爆無差別 殺戮」、東京など全国無差別爆撃などの犯罪を問わないという妥協が 期せずして行われた。
.. 2019年11月15日 08:38 No.1792001
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