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99%体内に取り込まれるトリチウム水 | トリチウムによる遺伝子レベルへの影響は | 低線量領域のほうが高い可能性 └──── (双葉地方原発反対同盟)
原発や使用済み核燃料再処理施設から世界中で大量に垂れ流されて いるトリチウムは、人体にどのような影響を与えるのか。トリチウム による被ばくは無視出来るほど少ないのであろうか?。 「東京・千葉での降水中のトリチウム濃度」によると、1960年代の 核実験によって天然レベルの100倍を超え、1963年の核実験禁止条約 以降減少し今日に至るが、世界の原発や再処理工場、軍事用核施設 から年々膨大な量のトリチウムが放出されておりその量は軍事関連 施設を除いても2京129兆ベクレルにもなる。(前号「世界のトリチ ウム排出量」参照)
日本の六ヶ所村再処理施設が本格稼働すれば更に約2京ベクレルが 加わることになる。宇宙線などによる自然発生量は年7.2京ベクレルと 推定されているから原発関連のトリチウムの排出量は地球環境に大きな 影響を与えているであろう。
さて、トリチウムはどれほど人体にとりこまれるであろうか? 茨城大学理学部による論文「トリチウムの生物影響研究の最新の 進歩」から見るとトリチウム水蒸気を吸入した場合体内への吸収率は 98.7〜99.1%、平均98.7%であるという。
大気中のトリチウムは水蒸気、水素ガス、炭化水素の状態で存在 する。吸収率が高いのは水蒸気(トリチウム水)であるが、最も危険 なのは炭化水素のような有機トリチウムである。 論文中に日本の食品中のトリチウム濃度と日本人のトリチウム濃度の 記述がある。 「日本人(京都市)の組織に含まれる自由水のトリチウム濃度は、 脳では2.6Bq/リットル、肺では3.3Bq/リットル、肝臓では3.3Bq/ リットル、腎臓では6.1Bq/リットル…食品・水蒸気・飲料水などの 摂取を加算した総トリチウム摂取量は1,588Bq〜2,274Bqとなる。… この数字を使って年間被曝線量当量を求めると0.000033〜0.000048mSv /年が求められた」という。年間被ばく指針の1mSvに比べると かなり低い。
.. 2019年11月01日 10:25 No.1778006
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