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大東亜戦争開戦前、山下、今村、本間の三将軍は、杉山参謀総長から、軍司令官任命の内意をうけ、作戦計画を内示せられた。このとき山下、今村の両将軍は、何も質問しなかったが、本間将軍は、マニラ攻略が上陸後四、五日と予定されている根拠をただした。杉山は参謀本部の作戦計画にケチをつけられたと思い、「参謀本部の研究の結果である」と声をあらげて、根拠は言わなかった。そして「この任命がいやなのか」と不快そうに洩らしたという。これは下の者は黙って命令をきいておけばよいということだろうか。いい加減負けがこんできたときの話でなく、開戦当初でこうだから、負けはじめると実行できない命令をだしたりするようになるのは当然である。今の社会ではありえないような話だが、形をかえて、今でもそうとうありそうに思う。
.. 2009年02月05日 19:46 No.177001
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