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原発事故の理不尽、悲惨を物語る3・11の犠牲者 | 最新の学校、施設、駅を作り、事故の痕跡を隠しても | 高い放射線が続く「不都合な真実」は隠せない | フィールドワークで見た復興に程遠い | (上)(3回の連載) └──── (原発いらない!ちば)
1.原発震災のすさまじい爪痕に触れた
第7回福島を忘れないツアーの二日目、7月14日は現地のフィールド ワークで、被災現地で何が起き、今どうなっているかバスで見て廻り ました。 勿論たった一日で各地を廻るのですから、全貌を掴むことなどおよそ 不可能ですが、被災した現地の人(おもに地元自治体の議員さんたち) の案内と説明で被災現地を廻りましたが、原発震災の爪痕のすさまじ さは、新聞、テレビなどでは分からなかったことばかりで、しばしば 絶句しました。
2.使う生徒はいない飯館村の最新施設
まず最初に飯館村に向かいました。飯館村の除染は国(環境省)の 直轄事業です。飯館では今はその上にシートをかけてしまっているの で、例の黒いフレコンバックが積み上がっている光景は見られません でした。 シートをかける以前は、台風でフレコンパックが流されたりした そうです。 土地は表土をはぎ取った後に他所から土を持ってきたりしているとい うことです。そのようにして農地にしようとしていますが、太陽光発電 用に貸し出している地主が多いそうです。 実際農地にソーラーパネルが敷き詰められている光景を見ました。 なるべく住民避難をさせたくなかった飯館村の村長は、住民の帰還 促進に熱心で、税金で復興予算が潤沢に出る今のうちとばかりに、40億 円かけて豪華な小中学校を建設し、全天候型で、人工芝のテニスコート まで作りました。
しかし、村内の小中学校に通う生徒はわずかでテニスコートに至って は小中学校にテニスクラブはなく、土日などに村外のクラブなどが利用 している程度です。 村役場の敷地に設置してある現在の放射線量を示す表示板は私たちが 役場を訪問した時は、毎時0.46マイクロシーベルトでした。0.4〜0.5 マイクロシーベルトもある所で子どもたちを運動させてよいのかと思う。
.. 2019年10月08日 08:45 No.1763001
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