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9/24 | (あらかぶさん裁判)第13回口頭弁論開かれる | 東電は被ばく労働と白血病発症の因果関係を | 全面否定する最終的反論を提出 └──── (あらかぶさんを支える会共同代表)
◎ 9月24日、東京地裁103号大法廷で「福島原発被ばく労災 損害 賠償裁判」(あらかぶさん裁判)の第13回口頭弁論が開かれた。 原告および被告東京電力、九州電力からそれぞれ準備書面が提出され た。東電の準備書面は、この間の原告主張に真向から反論する内容 だった。
◎ 例えば、あらかぶさんが発症した急性骨髄性白血病の要因につい て、喫煙や飲酒によるリスクを述べ、「放射線被ばくでの発症リスク 上昇が確認されているのは200mSv以上の被ばく」と述べる。 さらに「原告の第16番染色体に異常が認められることが、急性骨髄性 白血病の原因が放射線被ばくであることの根拠になる」という主張も 「失当である」とした。
◎ 結語として「本件作業中に原告が受けた放射線ひばくによって、 白血病の発症が招来された高度の蓋然性があるとは評価できない」と し、白血病に関する労災認定基準については「必要最小限度の医学性の 担保のために3要件に限って検討して労災認定の可否を判断するという 政策的意思決定を示すものであり、この認定基準は因果関係の判断を 尽くさないという点に特徴があり、かかる労災認定基準を充足すること をもって因果関係の存在が基礎づけられるとする原告の主張は失当で ある」と反論した。
◎ 今後の予定は、次回12月4日午後2時から、次々回2月7日午後 2時から、その後進行協議を行うことが決まり閉廷した。なお傍聴者は 約70人だった。 その後、参議院議員会館で「裁判報告集会」を開く。 弁護団から「向こう側が全面展開で反論してきているのでこちら側と してもキッチリ反論していきたい」と決意が表明された。 ミニ学習会として川本浩之さん(神奈川労災職業病センター)から 「保険からも除外されている被ばく労災」と題して原発関連の労働が 保険各社の労働災害保険から除外されている事実と背景について説明を 受け、今後、知恵を出し合い、活かしていこうと確認した。
.. 2019年09月30日 10:42 No.1756001
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